素敵なアラフォー
アラフォーの現実
仕事に一直線、いつの間にか40歳。結婚適齢期と言われる年齢を過ぎフト気付く先の不安。
この歳にもなると一人でいるのが楽で、一から恋愛を始める勇気も気力も無く、仕事に生きがいを見出す。でも、どこかで女性で居たい自分も居る。好きな人の一人も欲しいのに恋愛から遠ざかり過ぎたり、年齢を気にしたり。大人と女性の両立が難しくなる年。
結婚していてもマンネリ化して、女で居られる時間がない。独身の楽しさや余裕があってもどこか孤独と焦りや結婚願望が見え隠れ。現実逃避しえみるものの、結局自分が求めている先は何だろう?と考えさせられる年。
そんなアラフォー女子の本音や現状がリアルに見える。
桜の鈍感さと乙女心
毎日、可も不可も無く仕事をこなしそれなりの社会的地位も築き、女子会を楽しみに生活していた桜が、傍から見たら親友とも言える位、言い合えて気を許せる元同僚の凛太郎と再会。同時に年下の広人からの猛アタック。結局、広人は千代子の差し金だったわけだが。いつの間にか互いに本気になり、収まりが付かなくなって行く。
実は周りから見れば、意気投合していて気兼ねなく自然体で居られる凛太郎と桜の関係は一番良い関係に見えているのだが、当人同士は同僚の延長として友達以上には感じられない。
誰よりも桜を知っている、誰よりも桜が心を許している。そんな関係性を見ている広人は心中複雑で。当人が気づかないうちに嫉妬へと変わっていく。
一方、広人と一緒に居る時の桜は、凛太郎には見せない女の顔があり。「恋愛」をしている乙女。
双方の立ち位置では見られない、けどいつも真っすぐな桜。
これが大人になった女だと思う。男友達でも男として恋愛対象じゃ無ければフラットな関係。女友達と大して変わらない。異性として意識もしていない。
出会いはどこにあるかわからない
出逢いのタイミングがどうであれ、本当に自分に必要な相手だと気付けば、きっかけなどどうでもいい。
男同士で居られるような楽な凛太郎、本当に女で居られる広人。どちらも素の自分の顔で居られる女性は凄く素敵な女性。計算高くなく、自分に正直に。傷つく事に恐れながらも前向きに進む女性は、やはり輝いて見えるし色々な立ち位置から見ても素敵な女性に見える。
自分の可能性を否定せず、年齢なりの輝きがある事を忘れず、自分に自信を持って生きる女性は何歳になっても人を引き付ける魅力がある。
アラフォーに限らず、全女性に対して希望や輝きを見つける為の活力や勇気になる。そんな願いが込められた作品です。
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