一部キャラクターに対しての個人的な解釈や考察
あらすじ
まず、初めに簡単にあらすじをを紹介していきたいと思います。ベクターと呼ばれる特殊能力を持つディクロニウスというもの存在している。ある日、偶発的に事故により研究所からディクロニウスが脱走していまう。それが本作の主人公であるルーシー。その後、コウタとユカが海に投げ出されていたルーシーを見つけ、養父から虐待されていたマユや、ルーシー捕獲のために送り込まれ不要となったナナと同居していくことになる。
個人的な感想
最初に受けた印象はOPからの哀愁漂う曲でした。当時見たときはかなり不安の気持ちがでかかったです。また、このアニメは、かなりグロテスクの描写が多く、詳しく書くと、首がもげたり、腕がもげたりなど様々なリアルな描写が多かったです。しかし、グロテスクの描写も多いなか感動する場面があったりなどかなり深いアニメだと感じました。
ルーシーに対しての個人的な解釈・考察
このアニメに全体的に感じ取ったことは、差別、虐待や偏見などが様々な問題を感じ取ることができました。初めに、主人公のルーシー(にゅう)ですが、彼女はディクロニウスという新人類という存在であることによって、同じ人間の姿をしていてもベクターという見えない腕を操って人類を殺害する殺人兵器です。また、彼女には角が生えており、そのことによって彼女は他の子どもたちに差別やいじめなどを受けていました。これは、現代においても、容姿が自分と違ったりする人間に対しての差別やいじめなどを作者の岡本倫氏は示唆していたと考えられます。容姿は人間と同じ格好しているのに、ベクターという特殊能力の存在がある限り、他の人間と同等に見ることができないという、悲しい過去を彼女は持っていました。そのことで彼女が心を閉ざしていた所、過去に本作の準主役であるコウタと会っており、彼からは彼女の角はかっこいいと言われ、その言葉によって彼女は、心を開き、好意を抱くことができた。このことによって、人間は、誰かしらが認めてくれる存在が必要であるのだと考えられます。過去も現在も、いじめや差別が存在している中、このアニメを見ることによって、今の価値観や見方を変えられるのではないでしょうか。
マユに対しての個人的な解釈・考察
続いて、私が最も見ていて辛かったキャラはマユです。第5話において、彼女の過去が語られていました。彼女の親は、再婚相手の夫と実の母親の二人でした。その再婚相手の夫に対して、性的虐待を受けており、彼女は中学生という年頃であったので、見ていてかなり胸糞悪い印象を受けました。また実の母親には、冷たい態度を取られ、居場所をなくした彼女は、家出をしていまいます。これは、無理もないです。その後、居候するという形でマユはコウタの家に引き取られ、徐々に笑顔を取り戻していきます。このシーンだけは、思い返す度に辛いです。その中でも彼女からは「家族」というものに対して様々なことを考えさせられました。一般的に「家族」というものは、居心地が良い存在であったり、大切だったり、心の拠り所みたいなどがあります。しかし、彼女にとっての「家族」というものは、その一般であることが逆であることが分かりました。家出をした彼女は、コウタという存在に出会い、自分自身を必要としてくれたり、大切だと感じてくれると言うものに対して、「家族」という本質を見出だせたのではないのではないだろうと考えられます。また、虐待というものに対しても多くのことを考えさせられました。リアルな感じで虐待の描写が描かれていたので、かなり考えさせられました。このアニメでは”性的”虐待を対象にしたものであったので、ここからは、私自身の考察をさせてもらいます。まず、性的虐待を行う最もな理由は、子どもに対して、性的な感情を持っていたのだと考えられます。このストーリーでは、実の父親ではなく、「養父」という存在が肝であるのだと考えられます。血縁関係をもっていれば誰しもが、子どもに対して性的欲求は湧かないのだと考えます。そこで、養父という地位を利用したりまた、その養父が少女愛を持っていた可能性が高いと思われます。これらの要因によってマユは性的虐待を受けてしまったと私は考えます。
まとめ
総合的に、このアニメについてまとめていきます。まず、社会問題に焦点を当てた作品であるといことであることが感じ取れました。いじめ、偏見や差別など様々な問題がリアルに取り上げられていました。表面的には、ラブコメ、シリアスやバイオレンスが目立つが、その中でもかなり深いメッセージ性を感じることができる作品であることを忘れないでいただきたいと思います。現代でも多い、子どもたちの問題も多く取り上げているので、かなり学ばされたり、考えさせたりなど自分自身の価値観が大きく変わったアニメでした。また、キャラクター同士が支え合ってどのようにしてストーリーを勧めていくか、またどのようにしてこれらの問題に取り組んでいくのか、とても感慨深いものがありました。
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