長編映画だということを忘れるくらいの面白さ - アビエイターの感想

ロマンある作品！

なんといってもたくさんの飛行機がかっこいい！時代の流れにそって飛行機の形がどんどん変わっていく様子がすごく良かったです。私は女ということもあってそれほど飛行機には詳しくはありませんが、それでもものすごく楽しめました。個人的には最後の方にでてくる現代的な飛行機よりも、最初のほうで活躍するレトロな飛行機の方が好きですね。確かにスピードはないかもしれませんが、見た目がおもちゃみたいでものすごくかわいいです。また色もカラフルで目にも楽しいし、何よりパイロット独特のあのファッションがとてもかっこよくて好きです。そしてなんといっても飛行機の音！飛行機によって違う音がとても芸術的で「音は？」「僕に囁いている」「歌わせろ」この台詞とてもかっこいい！飛び立つ瞬間の緊張感もとても良いですね。

ディカプリオがすごい

主役であるハワードを演じるレオナルド・ディカプリオの演技が本当に素晴らしかった！飛行機事故のシーンは本当にリアルな痛々しい演技でまさかこれでハワード死んでしまうの？って本気で思ったくらいです。そして年齢によってちゃんとハワードも歳を重ねているすごさ。もちろんメイクの力もあるとは思います。だけどディカプリオは甘い顔のイメージがすごくあったので、だんだん渋くなっていく姿に驚きでした。また演出もとても自然で気づいたらあれ？ハワードが歳をとってる！みたいな。そんな感じで映画の内容を邪魔することのなくすごく良かったです。見終わってから冒頭に戻した時に、あまりの見た目の年齢の違いにびっくりしたほどです。この映画をみてディカプリオに対するイメージがすごく変わりました。

強迫神経症

年齢の演技もそうなんですか、強迫神経症の演技もすごかったです！そしてこの演技をしてる場面ってほとんどハワードが１人の場合が多いんですよね。１人芝居でここまで見てる側をひきこませるのはすごいと思います。全裸にまでになって演技してるところなんて身体張ってるなっと。普段ディカプリオはイケメン役が多い印象があったので、そのギャップもあってか狂気すらも感じるほどでした。そしてこの映画はこういう重いテーマがあるのにも関わらず上映時間がなんと2時間50分！確かにちょっと長いなって思いながら見てはいたのですが、まさかこんなに長いものとは。でもそんなこと忘れさせてくれるくらい物語にひきこまれていましたね。それだけ脚本も演出も緻密に練られた良い作品なんだと思いました。