あの夏の日に - だがしかしの感想

理解が深まる漫画レビューサイト

漫画レビュー数 3,136件

だがしかし

4.254.25
画力
4.00
ストーリー
3.25
キャラクター
4.50
設定
4.00
演出
4.25
感想数
2
読んだ人
3

あの夏の日に

4.54.5
画力
4.0
ストーリー
3.0
キャラクター
5.0
設定
5.0
演出
5.0

目次

永遠の夏休み

この作品中はずっと夏休みです。夏休みっていうものは誰しも何らかの思い出がありますよね。

夏休み中は毎日のように友達と遊びまわり、おやつに駄菓子を食べていたって方も多いのではないでしょうか?

私も例外でなくそういう思い出があります。そして、夏の終わりに近づくと貯まった宿題に追われながら「夏休みが永遠に続けばいいのに・・・」と毎年のように願っていました。

ココノツ達が終わらない夏休みを過ごしている様子を読んでいるとその願いが叶ったかのような錯覚に陥ります。

私はこの作品にノスタルジーを強く感じます。それは、昔懐かしい駄菓子を題材にしているということだけじゃなく、この夏休みという設定にこそが重要なのではないかと思います。

夏の日射しを浴びて汗をダラダラかきながら、100円玉をギュッと握り駄菓子屋さんへ走ったあの夏休みの日。

蒸し暑い中食べた駄菓子の数々、大人になった今だからこそあの日々がどんなに尊いものだったかが身に染みるのです。

誰もがひとつは知っている

日本人ならば誰もが1つ位は駄菓子を食べたことがあるのではないでしょうか。

最近の子は駄菓子離れをしている傾向があるとは思いますがスーパーには今も駄菓子のコーナーが当たり前にあるし、「うんちょこ」のようなヒット商品も出ています。

作中でも述べられているように駄菓子は少ない量でも楽しんで食べられるような工夫が散りばめられています。これって大人からの子供たちへの思いやりのように私は感じるのです。こういうさり気ない気付かいや工夫にすごく日本人らしさを感じます。駄菓子って大味のものが多いし雑多なイメージですが、そう考えるとすごく繊細なものですね。

だからこそ、駄菓子は日本人に受け入れられ今もなお受け継がれているのでしょう。

たかが菓子されど菓子

駄菓子というのはたかが数十円のお菓子です。正直素晴らしく美味しいわけでもないです。

しかし、その駄菓子には幾人もの熱い思いが込めれています。

ココノツの父・ヨウも駄菓子のこういうところに惹かれ、あまり儲からないであろう駄菓子屋を続けているんじゃないかと思います。そんなヨウ父さんはすごくカッコイイです。大人になってもなお少年の心を持ち続けあんなにオチャラけた人ってなかなかいませんよね!

ココノツにもこの駄菓子魂は引き継がれていると私は確信しているので、ほたるにはそのお色気と駄菓子への情熱でココノツを抜けられない駄菓子ワールドに引きずりこんでほしいです(笑)

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

他のレビュアーの感想・評価

クール系マニアック女子

一話をアニメでみたけれど、なかなかに面白かった。クールなキャラクターの主人公が駄菓子についてめちゃくちゃマニアックに熱く語っていたのだ。わたしはクールな女キャラクターが大好きだし、そういう女の子が熱くなったりするのも大好きである。絵も可愛くて気に入った。少女漫画すぎない顔と、でもアニメが好きな私にとっては充分なアニメ顔である。しかし、アニメも1話だけをみてとどまっている。面白いとは感じた。だけどすぐ飽きてしまったのだ。それに今見たいアニメは「赤髪の白雪姫」だ。白雪を見る今の熱意は多分どの作品も勝てない。それぐらい今自分の中で赤髪の白雪がドンピシャにきている。主人公がマニアックすぎるところもちょっと身を引いてしまうところがあるのかもしれない。ストーリー性というよりは、「主人公がただただマニアック」という所を強く押されるのはあまり好きではない。お笑いでいうと、あからさまなネタを「笑って!ねえ...この感想を読む

4.04.0
  • hikaru05hikaru05
  • 47view
  • 520文字

関連するタグ

だがしかしを読んだ人はこんな漫画も読んでいます

だがしかしが好きな人におすすめの漫画

ページの先頭へ