花男の元祖 - 有閑倶楽部の感想

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有閑倶楽部

4.254.25
画力
3.93
ストーリー
4.25
キャラクター
4.55
設定
4.13
演出
3.25
感想数
4
読んだ人
11

花男の元祖

4.04.0
画力
3.7
ストーリー
4.0
キャラクター
4.2
設定
4.5
演出
4.0

目次

仲良し6人グループ

剣菱ゆうり、菊正宗清史郎、松竹梅ミロク、白鹿野梨子、黄桜可憐、美童グランマニエの仲良し6人が毎日の学校生活の中などで織り成す事件

非日常的な毎日

大金持ちの剣菱ゆうり、頭脳明晰の菊正宗清史郎、清史郎と幼なじみ日本女子といった雰囲気の白鹿野梨子、美しさが売りの黄桜可憐、同じく男性でありながら美しさが売りの美童グランマニエ、父親が警視総監、機会にとても強い松竹梅ミロク、6人が集まれば、どんなことも解決出来てしまう。なんといっても頭はおバカさんでも、大食いだけが取り柄でも、大金持ちの有利の行動は、見ていてスカッとします。有利のお父さんも、いつもはんてんを着ていて田舎者丸出しでニワトリ2羽をとても大事にしている人だが、ここぞというときの決断力は惚れ惚れしてしまいます。あんな美しい奥さんがいるのも、そんな決断力のあるところに惚れ込んでしまうのだろう、と思ってしまうほどです。でも私はなんといってもミロクのファンでした。男性らしく機械が強いところも、ちょっと見た目悪い雰囲気のお友達に慕われていたり、そんな男らしい部分にすっかり引き込まれてしまいました。読むかたは誰かのファンになることで、漫画も楽しくなると思いました。

事件解決

みんなで旅行に行った時、学校生活の中で、パーティーに参加すると...とにかく毎回事件が起きます。学生が毎回そんなに事件ばかり起きるのか、なんて思いもしますが、殺人事件から、女性関係の問題から、全て6人の得意分野を活かして、どんどん解決していくところが見ていてスカッと気持ちよくなります。そしていつもの頭脳明晰なところが役に立って、皆に的確なアドバイスをするなど、見ている私も菊正宗清史郎を頼ってしまいたくなるほどでした。松竹梅ミロクの父親、警視総監さえも、清史郎には一目置く存在でした。6人のバランスは、とても絶妙で楽しかった記憶があります。そしてなにより、お話は基本的には1話完結のスタイルだったので、何巻から購入しても、問題なく読むことが出来たのが嬉しかったです。続いていると単行本もキッチリ買わないと読まなくなったり、今度の発売日はいつだ。とやってるうちに読まなくなることがあますが、しかしこの有閑倶楽部は、そういうことがいっさいなく、どこからでも読めることが利点ではないでしょうか。ただ悪い点をひとつ申し上げるのであれば文字が多い物語だな~と思ったことです。お友達に貸し貸すときはためらってしまいます。

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金持ち6人の激しい化学反応

一条ゆかりの代表作一条ゆかりは、古くは「デザイナー」、最近では「プライド」、他にも「女ともだち」や「夢のあとさき」「それすらも日々の果て」など数々の名作を生み出しているが、その中でも本作品が代表作だと思う。裕福な主人公達がいろいろな事件を解決していくというのは「こいきなやつら」にも通じるのだが、もっと大規模であるし、女同士の深い心の動きからミステリー、SFまで幅広く手がける一条ゆかりのすべてが有閑倶楽部には惜し気もなくつめこまれている。何度かおこる誘拐事件(時には猫や鯉までも誘拐される。その発想がおもしろい!)ではワクワクさせられ、ブラジル料理殺人事件やスイス高級スパ殺人事件などでは、女性同士のせめぎ合いの見事な描きっぷりに喝采を送り、雲海和尚初恋物語や呪いの日本人形事件、瀬戸の花嫁蛇様事件などではオカルト、プレジデント学園乗っ取り事件や首飾りすり替え事件ではミステリーを堪能できる。独特の...この感想を読む

4.54.5
  • revolurevolu
  • 440view
  • 3013文字
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