有閑倶楽部の感想一覧
漫画「有閑倶楽部」についての感想が4件掲載中です。実際に漫画を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
金持ち6人の激しい化学反応
一条ゆかりの代表作一条ゆかりは、古くは「デザイナー」、最近では「プライド」、他にも「女ともだち」や「夢のあとさき」「それすらも日々の果て」など数々の名作を生み出しているが、その中でも本作品が代表作だと思う。裕福な主人公達がいろいろな事件を解決していくというのは「こいきなやつら」にも通じるのだが、もっと大規模であるし、女同士の深い心の動きからミステリー、SFまで幅広く手がける一条ゆかりのすべてが有閑倶楽部には惜し気もなくつめこまれている。何度かおこる誘拐事件(時には猫や鯉までも誘拐される。その発想がおもしろい!)ではワクワクさせられ、ブラジル料理殺人事件やスイス高級スパ殺人事件などでは、女性同士のせめぎ合いの見事な描きっぷりに喝采を送り、雲海和尚初恋物語や呪いの日本人形事件、瀬戸の花嫁蛇様事件などではオカルト、プレジデント学園乗っ取り事件や首飾りすり替え事件ではミステリーを堪能できる。独特の...この感想を読む
花男の元祖
仲良し6人グループ剣菱ゆうり、菊正宗清史郎、松竹梅ミロク、白鹿野梨子、黄桜可憐、美童グランマニエの仲良し6人が毎日の学校生活の中などで織り成す事件非日常的な毎日大金持ちの剣菱ゆうり、頭脳明晰の菊正宗清史郎、清史郎と幼なじみ日本女子といった雰囲気の白鹿野梨子、美しさが売りの黄桜可憐、同じく男性でありながら美しさが売りの美童グランマニエ、父親が警視総監、機会にとても強い松竹梅ミロク、6人が集まれば、どんなことも解決出来てしまう。なんといっても頭はおバカさんでも、大食いだけが取り柄でも、大金持ちの有利の行動は、見ていてスカッとします。有利のお父さんも、いつもはんてんを着ていて田舎者丸出しでニワトリ2羽をとても大事にしている人だが、ここぞというときの決断力は惚れ惚れしてしまいます。あんな美しい奥さんがいるのも、そんな決断力のあるところに惚れ込んでしまうのだろう、と思ってしまうほどです。でも私はなん...この感想を読む
閑なんて、とんでもない!
第1刷が1982年発行のマンガですが、そんなことは全く感じさせません!今読んでもワクワクします。(絵は時代を感じさせますけど・・・)剣菱悠里黄桜可憐白鹿野梨子菊正宗清四郎松竹梅魅録美童グランマニエ見た目も性格もまるっきり違うこの六人が繰り広げるしっちゃかめっちゃか、どたばたストーリー。ルパン三世も真っ青なアクションがあったり、大の大人をだましたり、誘拐事件の被害者だったはずが、いつの間にか自分たち誘拐が成功するよう計画・実行したり・・・飽きるところがありません。私のお気に入りキャラクターは、「魅録」君。ちょっとクールで、機械モノに強いところがたまりません。「スカッとしたい方」、「そんなことナイナイ」とツッコミたい方は、是非読んでみてください。バッチリ期待にこたえてくれますよ!
夏にピッタリ!悠理がんばれ!
夏休みに読むにはピッタリの心霊物の巻です。 いつものメンバーが活躍しますが、今回は悠理の霊感がさえわたり、いつも強い悠理が霊には弱いところが、面白いです。 最後の最後、悠理の身に起こることに、見てるほうもトラウマになります(笑) 今回は、野梨子が主役みたいなものなので野梨子ファンには是非読んでほしいです。 しかし、昔は清四郎がひたすらカッコいいと思っていましたが、今大人になると魅録の魅力をひしひしと感じるようになりました。 有閑倶楽部は、昔読んでも面白いけれど、今読んでも全く色あせない面白さがありますね。 特に、ビバリーヒルズ青春白書のようなセレブキャラたちですが、それぞれの個性もいいし、金持ちなのに、気取らずお金の使い方なんかも実に気持ちがよくて、私のような一般人の夢をかなえてくれるような漫画です♪