戦争漫画、バトルマンガが好きなら読むべき作品 - HELLSINGの感想

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漫画レビュー数 3,136件

HELLSING

4.554.55
画力
4.13
ストーリー
4.48
キャラクター
4.70
設定
4.05
演出
4.42
感想数
4
読んだ人
11

戦争漫画、バトルマンガが好きなら読むべき作品

4.04.0
画力
3.0
ストーリー
4.0
キャラクター
5.0
設定
4.0
演出
4.0

目次

ナチス、カトリック、吸血鬼の三つ巴の戦いを描いた物語。

全10巻! ダラダラと長いストーリーではないので、読みやすい。

簡単に物語を説明しますと、主人公である吸血鬼アーカードが最強すぎるあまり、カトリックの神父が激怒して大暴れしたり、ナチスの少佐が率いる軍がロンドンを襲撃したりする物語です。

主要な登場人物を紹介します。

アーカード:何されても死なない。とにかく最強。最終的に女の子みたいな姿になってしまう。ロリカードと検索するとたくさん画像が出てくる。

セラス・ヴィクトリア:巨乳の婦警。アーカードに血を吸われて吸血鬼になってしまった女。マンガでは徐々にバストサイズが上がっていくので、注目だ。7巻あたりでチート化する。

インテグラ・ヘルシング:アーカードに指示を出す女。ヘルシング家の当主。サーチアンドデストロイ!サーチアンドデストロイ!というセリフが印象的。

ウォルター・クム・ドルネーズ:ワイヤーのようなモノを操って戦うおじいさん。とにかく強い。最終的には若返る。

アレクサンド・アンデルセン:銃剣をもって「エェェェェェイメェェェェン!!」と叫ぶことで有名な神父。OVA版では若本さんが演じられましたが、駄作と呼ばれるTVアニメ版では野沢那智さんが演じられました。TVアニメ版は駄作ですが、アンデルセンの声は若本さんも好きですけど野沢さんの声もかなり好きです。マンガではどちらの声に脳内変換してもいいと思います。第8巻から9巻にかけて繰り広げられるアーカードとの戦いは見物です。

少佐:ナチスを率いるデブ。しかし、このデブはただのデブではないのだ。かっこいいデブなのだ。ユーチューブなどで「少佐の演説」と検索すると、そのデブのかっこよさがうかがえる。作者とこの少佐はどことなく似ている気もする。

大尉:ナチスの軍の中ではおそらく最強の人物。セラスと一戦交える。

登場人物はほかにもまだまだたくさんいます。

戦いは、画力が上がると同時にだんだんと激しくなっていきます。1巻だけ読んでやめるというパターンの人も知り合いにいましたが、確かに1巻の絵はあまりうまくはないです。というか、7巻あたりでようやく画力が完全体になるのですが、うまくなりすぎです。

「諸君、私は戦争が好きだ」

ナチスの少佐が、率いている隊員たち(ミレニアム)に行う演説です。OVA版で見てもいいですが、やっぱり原作でしょう。

諸君 私は戦争が好きだ
諸君 私は戦争が好きだ
諸君 私は戦争が大好きだ

殲滅戦が好きだ
電撃戦が好きだ
打撃戦が好きだ
防衛戦が好きだ
包囲戦が好きだ
突破戦が好きだ
退却戦が好きだ
掃討戦が好きだ
撤退戦が好きだ

平原で 街道で
塹壕で 草原で
凍土で 砂漠で
海上で 空中で
泥中で 湿原で

この地上で行われる ありとあらゆる戦争行動が大好きだ

以下省略……

戦い狂う人たちが繰り広げるとにかく激しい戦争。

それはほかのマンガにはない本当に面白い作品だと私は思います。私はOVA版からこの作品を知りましたが、マンガのほうを読みつくしてからOVA版を見たほうが感動は大きかったかなと思います。TVアニメ版は正直面白くないので、見ても見なくてもどちらでもいいと思います。どれくらい面白くないかというと、作者自身が批判するくらいです。

1巻を読んだときに絵があまりうまくない印象を受けますが、物語が徐々にシリアスになっていくのに合わせてだんだんと画力が上がっていくので、ストーリーとの調和ができた画力であるという事を思えばそんなに気になるほどのものではないです。

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4.74.7
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4.54.5
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  • 552文字

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