こんな人になりたい…って思わせるような子供達のヒーロー それが大人や
朝日奈時雨
理解が深まる漫画レビューサイト
漫画レビュー数 3,136件
惑星のさみだれは、2005年6月号から2010年10月号にかけてヤングキングアワーズで連載されていた水上悟士による青年漫画。ネット上において一時的に話題になり、物語の構成と伏線の見事な回収で評価も高い。 主人公の雨宮夕日は、愛想が悪く、人付き合いも好まない、冷淡で合理的な人物である。 ある朝、目の前にいた「指輪の騎士」の一角である、ノイ=クレザントにより、トカゲの騎士に選ばれる。 騎士達の役目は「姫」を守り、悪の魔法使いが作り出した兵器「ビスケットハンマー」を破壊する事。 夕日は、魔法使いが作った泥人形によって殺されそうなところを「姫」に助けられ、以降、忠誠を誓うようになる。 当初は厭世的な雰囲気を醸し出していた夕日だが、姫の家庭事情や自分の家庭事情を乗り越え、犬の騎士である東雲半月と、従者ルドの死を間近で経験し、他の騎士達との交流を深めていくうちに、人当たりがよく、前向きで社交的な性格へと成長していく。
「ある朝起きたら 部屋にトカゲがいた」そんな冒頭から始まるなんだか変な漫画。地球を滅ぼそうとする悪の魔法使いから姫を守り、滅亡から世界を救うために力が欲しいとしゃべりだすトカゲ。うんまあ、この漫画の主人公じゃなくても現実逃避したくなる気持ちはわかります。この漫画の好きなところの一つは、主人公が下手な正義感を振りかざさないところです。世界を救えと言われたけど、他に救える人がいるならそいつらにまかせようぜ。かつてここまで乗り気じゃない正義の味方がいたでしょうか。しかも使える主は姫の皮をかぶった大魔王。星をぶっこわすために星を守るふざけた漫画。開幕です。
朝日奈時雨
これはヒロインの父親の言葉。 主人公とヒロインは魔法使いとの戦いに身を投じている。そのことを知らない父は、彼等の危なっかしさを感じ、彼等の一番身近にいる青年に、側にいてくれることを期待しつつ「大人として手本になってくれ」と上の台詞を言う。
雨宮夕日
ノイと二人の帰り道。 白道八宵には教えなかった願い事の内容を、年下の茜太陽や月代雪待に教えた理由を問われ、返した言葉。
東雲半月
夕日やさみだれに対して大人とは何かを教えるシーン 実際、夕日は彼の影響を受け成長する