トライガンマキシマムのあらすじ・作品解説
『トライガンマキシマム』は、『ヤングキングアワーズ』1997年12月号から2007年5月号にかけて連載された内藤泰弘による漫画作品で、少年画報社から通常版が全14巻、完全版が全7巻刊行されている。この作品は、人類が入植した砂漠の惑星を舞台に、600億ダブドルの賞金首ヴァッシュ・ザ・スタンピードが繰り広げるガン・アクション漫画である。2009年には、第40回星雲賞コミック部門を受賞している。また本作は、『月刊少年キャプテン』1995年5月号から1997年2月号にかけて連載していた内藤泰弘の前作『トライガン』の続編である。 1998年には、制作マッドハウス、監督西村聡でテレビアニメ化され、全26話が4月から9月にかけてテレビ東京系列で放送された。その内容は、本作と『トライガン』を基にしているが、設定やストーリーに独自のアレンジを加えている。2010年には、アニメ版同じく制作マッドハウス、監督西村聡によって映画化され、劇場アニメ『TRIGUN Badlands Rumble』が4月に公開された。
トライガンマキシマムの評価
トライガンマキシマムの感想
ありがとうヴァッシュ・ザ・スタンピード!
人々とつながっていく、最高の物語。「トライガン・マキシマム」として復活させてくださってありがとうございます、少年画報社様!フィフス・ムーン事件から2年後という設定で、ヴァッシュは片田舎で名前をエリクスと呼ばれながら少女リィナと彼女の祖母・シェイルと暮らしているところから始まります。疲れ果てたヴァッシュが夢見ていた、静かな暮らし。フィフス・ムーン事件で身体共に衰弱していた彼は、リィナたちによって少しずつ回復し、普通の人が送る普通の生活になじんでいました。リィナが攫われ、ウルフウッドと再会したときに言った言葉は彼の本心だったと言えましょう。そして彼はこの2年のうちに「家族」を手に入れていました。おばあちゃんに妹と、少ない家族ではありますが、きっとヴァッシュがほしかった「帰る場所」はこの二人の元なのは明確です。だからまた旅立つことができたんでしょうが、髪が半分黒髪になっていたのが気になりまし...この感想を読む
普遍的なテーマ「罪と救い」の物語
正義の味方に突きつけられる残酷な人間のサガトライガン、及びその続編であるトライガンマキシマムは1995年から2007年に渡って綴られた物語です。最早連載終了から10年近く経過しますが、それでもこの漫画の魅力は色あせていません。人間における普遍的な命題を扱っているためそうそう廃れるような作品では無いのです。主人公ヴァッシュが敵のナイブズが対決するという点を主軸にあらゆる人間ドラマが展開されます。荒廃した世界に蔓延る悪意がきっかけであったり、ナイブズの刺客によるものであったり、きっかけは様々です。通常の物語であれば事件を正義が解決し、悪党は倒されて終わるものですがトライガンの世界では異なります。単純な勧善懲悪ではなく、苦しい決断や後悔に塗れつつ一筋の希望が見えるような、そんな解決の仕方をするのです。ある町で対立関係にある2つの組織がありました。物語は片方の組織の娘が殺されたところから始まります。娘を殺...この感想を読む
元祖ガンアクション漫画の魅力、トライガン・マキシマム
イカしたキャラたちのスタイリッシュ・ガンアクションこの漫画が流行ったのはどのくらい前だろうか。筆者が中学生くらいのころにはレンタルビデオ屋の棚にOVAが並んでいたのを覚えているから、かれこれ15年前にはなるだろうか。かなり前の作品なのだが今見返しても色あせないストーリーとキャラクターの魅力が冴えている。キャラクターデザイン、セリフ、ポージング、設定等々…。トライガン・マキシマムは掲載紙の都合でトライガンから繋がっているので実質全巻16巻と多いかもしれないが、揃える価値は十二分にあった。特技:早撃ち、根無し稼業、主人公は実は人間じゃない主人公のヴァッシュの正体はプラントである。プラント…人類が作った生産機能を持つ生体装置のような物で、惑星ノーマンズランドに不時着した人類はプラントに縋って生きているのだが、欲を言えば作中でもう少しは詳細を明かして欲しかった。作中の断片的な情報からの個人的な推測...この感想を読む
トライガンマキシマムの登場キャラクター
メリル・ストライフ
よみがな:めりるすとらいふ ニックネーム:メリル 年齢(作品時):23歳 性別:女 性格:したたかで正義感が強い ポリシー:彼女にとってのデリンジャーは「男女の力の差をなくす」ためのものだが、発砲には消極的 特徴:丁寧で上品な口調が特徴的 特技:荒事の際はマントの下に仕込んだデリンジャーを巧みに操る 物...