吸血鬼の戦い
この作品はは作者平野耕太の代表作の一つでもあります。
内容もとても面白く、一巻を読んだら次の巻へサクサク進んで読んでしまうほどの面白さです。設定も充実しており、吸血鬼の始まりとも言われるヴラド公を主人公にした作品です。主人公である吸血鬼『アーカード』があまりにも強すぎて、最初はラスボスのように思えますが、後半になると、何故こんなにも強いのか、そして何故戦っているのかと謎がわかっていきます。
物語りが進むにつれ、主人公アーカードの異常すぎる強さが表れ、そのアーカードの主、『インテグラ』も主としての役目を全うし、最も自分の側にいた人物を殺されようとしても耐え、決して弱みを見せない美しく戦う女性です。
黒幕は50年も前からただただアーカードを倒す為だけに大規模な軍隊を作り上げたカリスマで、一部では『世界一カッコイイデブ』とまで言われています。その黒幕の名言も数あり、敵でありながら納得してしまう場面も何度もあります。ただ一つの目的の為に、舞台であるイギリスのロンドンを壊滅状態に追い込んでもなお自分は化け物ではない、人間と言い続け、何が何でも人間性を捨てないところは化け物を倒すためとはいえ敵ながらあっぱれです。
この作品はぜひ、全巻購入していただき、一気に読んでいただいた方が話も頭に入り、面白くなります。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)