今でも色あせないアニメ映画!
画がキラキラして、躍動的!
小さい頃にビデオで見た記憶があるのですが、とても海がキレイで、クーやイルカなど生き物がイキイキと描かれていて、ワクワクした思い出があります。クーがめちゃくちゃカワイイんです。90年代の絵柄でありながら、今見ても色あせなくて、魅力的です。
調べてみると、作画監督も今敏監督やジブリ作品などに携わっている方みたいなので、納得のクオリティです。
声優に味がある
特に印象的なのは、主人公の小畑洋助役の子役です。リアルに子供ということで、イキイキとした南国の少年らしさがでています。変声期っぽい、少しかすれたような声が子供ながらとても印象に残っています。
また、主要キャラに俳優さんをあてているのですが、声優さんと遜色なく上手いです。すんなり物語に集中できます。キャシー役の山口さんは、セーラームーン役などの三石さんにも似ているぐらい上手いです。また、脇を固める声優さんも今見ると神谷さん、家弓さん、青野さんなどと豪華で、味のある完璧な配役です。
それと、「あーらーしーがやーってくるー・・・おーおーきーなもーのーかーらちーいーさーないのちがー・・・」と歌う老女の歌がなんとも言えない味があります。
風の谷ナウシカでいう、「そのもの蒼き衣をまといて金色の野に降り立つべし」みたいに、妙に印象に残って覚えてしまう歌です。
家族向けのアニメながら、絶滅生物や核実験の陰謀など考えさせるストーリー
途中までは、絶滅されたとされる恐竜の子供を拾って育てるハートフルなアニメなのですが、後半は銃撃戦など戦いものに変貌します。子供のころは、核実験のことなどよくわかっていなかったので、ただ政府が絶滅生物を殺そうとしているのだと思っていました。見なおしてみると、核実験というキーワードが出ていました。そして、核実験をするために、絶滅生物の生息域という事実をうやむやにするために、殺そうとしていたんです。そんなことのために、恐竜を殺すとか馬鹿じゃないかと思うんですが。
このように、絶滅生物がまだ実は生きているかもしれないという夢のような話と、核実験を強行しようとしている現実にありえる話が混在しています。核実験反対という政治的要素が含まれるので、子供向けの学習アニメとしても良いかもしれませんね。
それくらい何か伝えたいものがあるんだと感じられるアニメは見ていて勉強になるので、好きです。
また、印象に残っているシーンと言えば、最後に恐竜の仲間がいっぱい集まってくるシーンです。
窮地に陥った主人公達が一転、敵をしてやったり感がいっぱいで、ワクワクした覚えがあります。
でも、実はあんなに恐竜がたくさんいたのかとびっくりです。よく今まで見つからなかったなと、今は思います(笑)海は広い。
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