嘘だと思うかもしれないけど人生変わったよ
はじめてorangeという作品に出合ったのは実は映画だった。
映画版ももちろん感動し号泣したのだが、やはり原作も気になり、
当時金銭的も厳しいかったが購入し、熟読に入った。
まどろっこしいことはやめて結論から書いてしまおうかな。
僕は当時幸せということが本当の意味でわからなかった。
厳密に言えば幸せであろうと思い込んでいたのだ。
ああ、今日もご飯食べれた、幸せだ。
ああ、今日も生きれた幸せだ。
もちろん、これも文字だけみれば幸せなのだろう。
だが、幸せと思う(思い込む)ことと、幸せを感じることは、
全く別のことだということがorangeの作品を通してわかったのだ。
この物語はいくつかの視点で見ることができるが、テーマの本筋はいかに後悔無く、
楽しく生きていく事の大切さだと僕は思っている。
オリジナルな自分らしく、自分のままで、大切な人たちと生きていく、我慢だけでなく
調和し、楽しみながら。
確かに現実は辛いことや厳しいことは山ほどあるけれど人生楽しいこともあるんだよ。
そんな感触を魂にうけたのだ。
で、話を戻すけど、その幸せの思い込み現象のことについてなんだけど・・・。
主人公の翔がガールフレンドの菜穂に自分の心を打ち明けるシーンがある。
ラブストーリーチックな告白ではなく、もっと重くそして深い話しだ。
翔は最初はうまく言えなかった。なぜなら後悔や自責の念が強すぎるからだ。
それは無理もない。引かれるかもしれない。嫌われるかもしれない。
葛藤が無いほうがおかしい・・・。
だけど少しづつ話す。
自分が嫌い。
自分が許せない。
・・・生きてる意味がわからない。
それに対して菜穂は受容する。ただ聞いてる・・・。
そして、最後にあのセリフを翔は口にするのだ。
これは僕の人生を変えたセリフだ。
「幸せに・・・なりたい」
それに対して菜穂は
「・・・うん なろう」
僕はこの瞬間いろいろなものが崩れ去った。
そう、僕は不幸だったのだという・・・それを認めたくなかったのだ。
幸不幸なんて自分の主観によるものだからなのか理由はわからない。
でもいままで、大丈夫とか言ってごまかしたり、そんな自分のことを不幸だなんて思ったら
単なる自己憐憫じゃないかとか、自分の中にいる批判者が呟いていた。
お前は恵まれてるだろう?そんな贅沢言ってなんなんだ?とか。
しかし・・・今回は我慢できずに僕は心の中で辛かったと叫んだ。
あれも、これも、みんな泣きたかったんだ!
辛かったよ!! 辛かったんだよ!!って。
涙が止まらなかった、嗚咽も酷かった。
そのあとどのくらいの時間がたったか・・・安堵したのかふと僕も同じセリフを言いたくなった。
幸せになりたい・・・
幸せになりたい・・・
もっと幸せになりたい!と。
そしたら、心の声が聞こえた。
「当たり前だ!幸せになれ」と。
批判者の声ではなかった。励まされたんだ。
そこから僕の人生は大きく変わった。
詳細は長くなるので省きます。
確かに、今も辛いこと、泣きたくなること、沢山ある。
試練も、問題も山積み。
だけどね、言えるんだ。
辛いしボロボロだし問題も多いけど基本的に楽しいし幸せだって。
人生辛いけど基本幸せだよ。
orangeありがとう。
本音を言うってこと(心に正直になること)が自分らしく生きるに繋がるんだね。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)