一風変わった、現実味のあるファンタジースパイ映画 - インセプションの感想

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一風変わった、現実味のあるファンタジースパイ映画

4.04.0
映像
3.8
脚本
4.5
キャスト
4.5
音楽
3.5
演出
3.5

はじめてこれを観たときは、話の構造が難解で、正直よく理解できなかった。しかし、二度目に観たときは何をしようとしているのかよくわかり、楽しめた。むしろ難解だからこそ、どういうことか理解したくて楽しめる映画なのかもしれない。

夢の中の夢の中の夢…などは一度や二度、あったらおもしろいなと考えたことがある。そんなたわいもない考えをを映画化して、エンターテイメントとして楽しめるようにするなんて、想像もできなかったし、すごいことだと思う。夢の中に潜ると時間が長くなる設定はおもしろかった。時間が絡む物語は観るほうも考えないといけないことが多く、映画に没頭してしまうから、私は好きだ。

映像表現も最高だった。新鮮でクール。パリの街中の地面が逆転、雨の中で道路に突っ込んでくる列車、崩れるビル。夢という設定があるため、ひとつの映画でいろんな場所をみれるのもよかった。

この映画での好きなシーンは、ジョセフ・ゴードン=レヴィットの無重力の中でのアクションシーン。無重力で戦うことなんで映画でも滅多になく、新鮮なものに感じた。また、スーツ姿のジョセフも格好よかった。

格好よかった俳優といえば、渡辺謙も渋くてよかった。あれだけオーラのあるキャストの中にいても、存在感のある日本人俳優はなかなかいない気がするので、大変貴重な存在だと思う。

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4.54.5
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