溺れる魚の評価
溺れる魚の感想
豪華キャストのチープ映画
監督も出演もかなり豪華ですが、この作品はあまり有名ではありません。当時ヴィジュアル系バントSHAZUNAのメインボーカルとして女装系男子の金字塔だったIZAMが出演していることでヴィジュアル系好きの人でこの作品を知っている方はいると思いますが、池袋ウエストゲートパークやトリック、ごくせんなどで窪塚や仲間由紀恵を好きだった方にとってはほぼ知らない映画だと思います。そのくらい知名度はありません。内容としては問題の芸術家とされるIZAMと、秘密裏にIZAMを捜査する刑事の話でその中で窪塚は女装癖を知られてしまったために捜査に協力させられる男性を演じます。当時男気のあるキャラクターを演じる事が多かった窪塚にとってかなり珍しい役柄と言えます。IZAMと窪塚の絡みのシーンもあり今となっては見られないタッグだと思います。コミカルな映画を得意とする仲間由紀恵や椎名桔平にとっては、スピード感のあるノリ突っ込みやキャラクターの濃...この感想を読む
万人受けはしないけど
原作は戸梶圭太の同名小説。監督が堤幸彦なだけあって、原作の世界観は完全に堤テイストに塗り替えられている。ナンセンスなギャグやシュールな状況など、堤ファンには堪らない映画で面白い。ただ、いかんせん、堤作品自体選り好みされる個性的な作品なので、全ての人におすすめできるわけではない。サブカルなどが好きな方には是非見て頂きたい作品ではあるが。内容はほとんど印象に残らないが、とりあえず笑いたいときにはもってこいかもしれない。また、キャストが異様に豪華なので、それだけでも一見の価値はある。大変贅沢な配役をした作品で、そのキャストそれぞれが堤作品という大きなブランドに負けない輝きを放ち、独特な空気を形作っている。