戦国時代の殺伐としたイメージが全くない作品 - 清須会議の感想

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映画レビュー数 5,784件

清須会議

4.174.17
映像
4.00
脚本
4.33
キャスト
4.50
音楽
4.00
演出
4.33
感想数
3
観た人
4

戦国時代の殺伐としたイメージが全くない作品

4.54.5
映像
4.0
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
4.5
演出
5.0

映画「清須会議」は織田信長死後、織田家の相続問題に関して実際に行われた会議を元にした作品です。

史実に基づいた作品ではあるのですが、戦国時代の血なまぐさい雰囲気は一切なく三谷ワールド全開のコミカルな作品でした。

役所広司が演じる柴田勝家は確かに豪快豪傑で鬼柴田のイメージそのものかもしれませんが、あまりにも細かいことは考えず、今後のこともなんとかなるさというスタンスに描かれすぎているので、本当にこの調子だったら清須会議で勝利するのはもちろんのこと織田信長の重臣の地位さえ得ることはできていなかっただろうなと思います。

一方の大泉洋演じる羽柴秀吉はイメージより少し男前な印象でした。

普段は陽気で周囲の人間にも気さくな態度で接する秀吉ですが、決断する時は決断する場面などはかっこよくもあり怖い印象もあります。

それでも柴田勝家とお市の方を巡って小さな争いをしているシーンは、後の天下人とは到底思えないほどコミカルでつい笑ってしまいます。

史実ではこの後「賤ヶ岳の戦い」で戦火を交える両者ですが、作中では信長の跡取りを決めるのにかけっこ対決を取り入れるなど、戦国時代とは思えないなんともほのぼのとした時間が流れていました。

実在する人物の先入観があるからこそ想像力が膨れ上がって面白い作品でした。


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他のレビュアーの感想・評価

キャストが良かった

個性的な登場人物日本史は得意ではないため、人物の名前や簡単な歴史史実しか知りません。実際の出来事かどうかは分かりませんが、清州会議という後継者争いがあったというのも、知らない状態で映画を観ました。本能寺の変で織田信長が明智光秀に殺されたことは有名なので知っていましたが、その後の跡目争いで秀吉や官兵衛の策略があった事は驚きでした。映画を見て、さらにノベライズ本も読んだのですが、映画・清州会議は登場人物がすべて個性的で面白いと思いました。実際の人物は違うのかもしれないですが、キャストがハマっていたと感じました。柴田勝家という、私には聞きなれない人物だったのですが、映画の勝家と役所広司さんが特にピッタリでした。初めにお市様に会う場面では、鈴木京香さんと瀬戸カトリーヌさんのところへ、香りの香ではなく、お新香(らっきょう)を持って行ったのはツボでした。現実の勝家がこんな人物かどうかは分かりません...この感想を読む

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  • 1049文字

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