キャストが良かった
個性的な登場人物
日本史は得意ではないため、人物の名前や簡単な歴史史実しか知りません。
実際の出来事かどうかは分かりませんが、清州会議という後継者争いがあったというのも、知らない状態で映画を観ました。
本能寺の変で織田信長が明智光秀に殺されたことは有名なので知っていましたが、その後の跡目争いで秀吉や官兵衛の策略があった事は驚きでした。
映画を見て、さらにノベライズ本も読んだのですが、映画・清州会議は登場人物がすべて個性的で面白いと思いました。
実際の人物は違うのかもしれないですが、キャストがハマっていたと感じました。
柴田勝家という、私には聞きなれない人物だったのですが、映画の勝家と役所広司さんが特にピッタリでした。
初めにお市様に会う場面では、鈴木京香さんと瀬戸カトリーヌさんのところへ、香りの香ではなく、お新香(らっきょう)を持って行ったのはツボでした。
現実の勝家がこんな人物かどうかは分かりませんが、実際にそうだったのかも知れないと思わせるキャストに感心しました。
お茶目な秀吉
豊臣秀吉のイメージは策略家でズル賢いという、ちょっとマイナスなイメージがありました。
しかし、大泉洋さん演じる秀吉は、ズル賢いのかもしれませんが、お茶目で人情派なのではないかと思いました。
お茶目と感じたのは、お市様や三十郎に会いに行くシーンで、お土産を渡した時のリアクションなどが、そう感じました。そして、奥方である寧様や黒田官兵衛との掛け合いもお茶目な一面があったと思います。
例えば畑を耕すようなシーンでは、庶民的というイメージも持ち、寧様を酒盛りの席で使う所は夫婦円満なのかも?仲良さそうという思いを持ちました。
大泉洋さん自身もシリアスからコメディまで広くいろいろな一面を持っていますので、キャストが合っていてすんなりと受け入れる事が出来ました。
たった5日間
清州城という小さな場所で、しかもたった5日間を描いているのに、とても壮大なスケールの長編を見ているようでした。
たった5日のハズで、歴史史実からすればフィクションなのかノンフィクションなのか不明ですが、リアリティのある5日間を見ることができました。
ノベライズ本も合わせて読みましたので、跡目争いはもちろん小さなやり取りのひとつをとっても、本当にあった事かも知れないと、登場人物の深い心の声を堪能しました。
勝家や秀吉が思っていた事だけでなく、前田玄以など関わりはあるけども、脇役な人が感じている事も映画で見る表情だけでなく活字で味わえた事で、よりリアリティを感じました。名前は初めて知りましたが、前田玄以という方は頭の良い賢い方だったのではないかと感じました。
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