現代風時代劇 - 清須会議の感想

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清須会議

4.174.17
映像
4.00
脚本
4.33
キャスト
4.50
音楽
4.00
演出
4.33
感想数
3
観た人
4

現代風時代劇

3.53.5
映像
3.5
脚本
3.5
キャスト
3.5
音楽
3.5
演出
3.5

目次

とても見やすい!

正直言って時代劇というのは難しい言い回しなどが多くあまり見てきませんでした。でもこの映画は時代劇でありながらも、現代風な台詞やコメディを取り入れることで普段私のようにあまり時代劇を見ない人でも楽しめる映画になっていると感じました。監督が三谷幸喜さんということで、こういう風な時代劇も作れるんだなって感心してしまいました!ただ普段時代劇をよく見る方にとってはこの軽い雰囲気は合わないなって方も、もしかしたらいるかもしれませんね。

役者さんが良かった

脚本ももちろん良いのですが、出演されている役者さんが個性的でかつとても合っているなって感じました。秀吉演じる大泉洋さんとかものすごくハマり役だったと思います!普段の陽気な性格とじつは策士な一面に言う時はハッキリと言うあの演技。大泉洋さんではなくきっと秀吉はこういう人物だったんだろうなって想像させてくれるようで素晴らしかったです。柴田勝家を演じていらっしゃる役所広司もすごく愛嬌のある柴田になっていて良かったですね。そして私この映画で印象が変わった方がいます!それは松姫を演じられた剛力彩芽さんです。正直女優さんとしてはいつも失敗した実写の作品に関わってることが多い印象しかなかったのですが、この松姫は適役だったと思います。というかこの化粧が似合うのってすごいですよね。時代劇ものってけっこう話が厳かでも女性のメイクはどこか現代風だったりもするのですが、この映画は化粧がしっかりしてるんですよね。身分できちんと化粧の描写も違うので、すごく評価したいです。この松姫もじつは策士なのですが、思惑通りに事が進んだときのあの笑みはたまらなく良かったですね。

駆け引きを楽しむ

時代劇ではありますが、戦ではなく駆け引きの様子を描いたこの映画。個人的には心理をよく描いた作品は大好きなのでとても楽しむことができました。柴田が物を使って相手を味方につけようってしているところを、秀吉は巧みな話術やら相手の心理を読んだ言動や行動で味方につけていきます。個人的に一番これはすごい駆け引きだなって思ったのは、会議中ではなく会議の後に秀吉が命を狙われたときだと個人的に思いました。誰が命を狙っているのは明らかでしたが、あえてその人のところが一番安全だから匿ってくれと言いにいくその行動がすごかった!普通なら一番避けたい相手だろうに。でも柴田の性格をよく知っているからこその行動だとわかるし、本当に人の心に入り込むことに秀でていたのがよくわかる場面だったと思います。

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他のレビュアーの感想・評価

キャストが良かった

個性的な登場人物日本史は得意ではないため、人物の名前や簡単な歴史史実しか知りません。実際の出来事かどうかは分かりませんが、清州会議という後継者争いがあったというのも、知らない状態で映画を観ました。本能寺の変で織田信長が明智光秀に殺されたことは有名なので知っていましたが、その後の跡目争いで秀吉や官兵衛の策略があった事は驚きでした。映画を見て、さらにノベライズ本も読んだのですが、映画・清州会議は登場人物がすべて個性的で面白いと思いました。実際の人物は違うのかもしれないですが、キャストがハマっていたと感じました。柴田勝家という、私には聞きなれない人物だったのですが、映画の勝家と役所広司さんが特にピッタリでした。初めにお市様に会う場面では、鈴木京香さんと瀬戸カトリーヌさんのところへ、香りの香ではなく、お新香(らっきょう)を持って行ったのはツボでした。現実の勝家がこんな人物かどうかは分かりません...この感想を読む

4.54.5
  • 安曇安曇
  • 103view
  • 1097文字
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戦国時代の殺伐としたイメージが全くない作品

映画「清須会議」は織田信長死後、織田家の相続問題に関して実際に行われた会議を元にした作品です。史実に基づいた作品ではあるのですが、戦国時代の血なまぐさい雰囲気は一切なく三谷ワールド全開のコミカルな作品でした。役所広司が演じる柴田勝家は確かに豪快豪傑で鬼柴田のイメージそのものかもしれませんが、あまりにも細かいことは考えず、今後のこともなんとかなるさというスタンスに描かれすぎているので、本当にこの調子だったら清須会議で勝利するのはもちろんのこと織田信長の重臣の地位さえ得ることはできていなかっただろうなと思います。一方の大泉洋演じる羽柴秀吉はイメージより少し男前な印象でした。普段は陽気で周囲の人間にも気さくな態度で接する秀吉ですが、決断する時は決断する場面などはかっこよくもあり怖い印象もあります。それでも柴田勝家とお市の方を巡って小さな争いをしているシーンは、後の天下人とは到底思えないほどコ...この感想を読む

4.54.5
  • kokohanakokohana
  • 74view
  • 540文字

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