松たか子が可愛いだけの映画
『花とアリス』で岩井俊二監督の映画作品が好きになったんですが、これは正直あまり面白くなかったです。ただ松たか子が可愛いってだけでした。
何でもないただ日常を送る映画というのは私は好きなんですが、これは、そういう映画特有の余韻などもあまり感じられず、かといってちょっとした笑いや出来事などもなく淡々と日常が続いていくだけで映画にする必要はあるのかな、と正直思いました。途中で寝そうになりましたし。
例えば同じ日常系の映画で言うなら『もらとりあむタマ子』は何でもない日常の中で笑いがあり、少しだけ泣かせるとこがあり、余韻に浸れるラストであったりと、小さなところまで些細な工夫がされていて観た後の満足感も凄いあったんですが、この作品に関しては延々女子大生の日常を観せられたってだけで終わりました。
しかし、流石岩井俊二監督作品なので映像の撮り方がとても上手く、女の子を凄く魅力的に撮っていました。『花とアリス』や『リリィシュシュのすべて』でもそうですが、どの場面で一時停止しても印象的な1枚の写真のように映せる作品はなかなかないと思います。また、音楽もとても綺麗で、その場面場面に非常に合ったものを流していると思います。
この映画は、そういう意味では映像美、音楽美を楽しむために暇な時に観るのがちょうどいいのではないかと思います。
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