ダイの大冒険 - DRAGON QUEST -ダイの大冒険-の感想

良い点

• 物語の内容が分かりやすく、脱線することがなくて読みやすい
• すべてのキャラクターに魅力がある
• ゲーム[ドラゴンクエスト]には無いオリジナルの呪文もあって面白い

悪い点

• 後半で復活するキャラがいること
• 敵側の重要幹部が小物っぽくなったこと

総合

この作品は一人の少年が仲間と共に魔王を倒す王道物語だ。王道物語だが、今の少年ジャンプで掲載されている漫画より面白い。後半は少し勢いが減るが、全巻37巻(文庫本は22巻)楽しく読める。今の漫画は変に脱線したり、シリアスなキャラを無駄にギャグ化したり、伏線を増やしすぎて回収しきれない漫画が多いが、このダイの大冒険はストーリーもキャラも一貫してしっかりと書いている為、安心して読める。最近の漫画にヘキヘキしている人におすすめしたい本だ。ではこの漫画の一番の魅力とは何か？それはバラエティーに富んだキャラクターたちだ。主役級からサブまでそれぞれ個性が確立してあり、表情も豊か。特にこの物語の重要人物[ポップ]に多くの人は魅いられるだろう。臆病者でお調子者の彼は最初は仲間を見捨てて逃げたりするどうしょうもない人間だったが、ある人物の｢勇気について｣叱咤されたことで 大きく成長していく。もう一人、大きく成長した人物がいるがそれは自身の目で見てほしい。彼の覚悟は言葉には出来ないものだから。彼の戦いを見て欲しいものだ。総合としてゲーム｢ドラゴンクエスト｣が関わっているとはいえ、こんなにオリジナリティーが溢れた作品はそうそう無い。読む人によっては、自身の少年時代を思い出せるだろう。もしも｢ダイの大冒険｣があなたの目に映った時は、手にとって読んでほしい。きっとあなたの心にのこる物語だから。