有名だが、賛否両論わかれる作品 - 交響詩篇エウレカセブンの感想

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交響詩篇エウレカセブン

4.564.56
映像
4.50
ストーリー
4.38
キャラクター
4.38
声優
4.50
音楽
4.69
感想数
8
観た人
14

有名だが、賛否両論わかれる作品

3.03.0
映像
2.5
ストーリー
2.5
キャラクター
2.5
声優
3.0
音楽
3.5

目次

ロボット&ボーイ・ミーツ・ガール&哲学

『交響詩篇エウレカセブン』はボーイ・ミーツ・ガールをメインに据えたロボットものであり、その主題には哲学を取り入れているという。

前半部分に関しては納得できる人が多いが、後半部分について疑問を浮かべる人も多いだろう。『交響詩篇エウレカセブン(以下、エウレカ)』を全て観終えた人たちの間も、哲学云々については意見が分かれる。ちなみに筆者は哲学関係に全く造詣がなく、『エウレカ』の隠された主題がどうこうと言われても全くピンとこなかった。

正直なところ、前知識もなく『エウレカ』を視聴した感想は、『新世紀エヴァンゲリオン(以下、エヴァ)』に似ているな、に尽きた。少年の成長、ボーイ・ミーツ・ガール、意志を持つロボット、ロボットの覚醒…と、要所要所で『エヴァ』と共通点が多く、雑なオマージュとすら思っていた。

しかし、ここもファンの間では意見の分かれるところで、オマージュとパクリの間で論争が繰り広げられている。『エウレカ』に限った話でなく、『エヴァ』も他作品からのオマージュが多い。また、『エウレカ』は『エヴァ』だけでなく、様々な作品からオマージュを受けており、目くじらを立てるほどではない、などなどだ。

意見の相違は作品自体の評価にも繋がり、「エヴァあってのエウレカ」という人もいれば「エウレカのほうが面白い」という声もあるようだ。読者諸兄はどちらの意見であろうか。

1年アニメにしては中だるみが多すぎたか

『エウレカ』考察最大の鉄火場であるパクリorオマージュについて言及するのはこれぐらいにしておいて、他の部分について言及しよう。

『エウレカ』はアニメとしてはかなり長く、全50話である。少し前のアニメは半年の25話編成、最近のアニメが三か月の12話編成が主流だと考えると、『エウレカ』の放映期間一年は相当に長い。

そのぶん内容も充実しているかと言われると、また意見が分かれるところになる。

また筆者の個人的な意見になってしまうが、50話は中だるみが多く、観なくてもいい話が多かったように思う。ヒロイン・エウレカの秘密に迫る話や、レントンの成長に一役買ったチャールズとレイの話、エウレカのライバル的立ち位置にいるアネモネとドミニクの話を差し込んでも、せいぜい25話が妥当だった。

50話もあればゲッコーステイトの面々それぞれにスポットがあたってもいい気がするが、彼らについて語られるところはほとんどなく、ホランドとタルホ以外はいてもいなくてもいいと思わせるメンツばかりだった。

一つの組織の部品としてキャラクターを置くなら、むしろモブ化させて、視聴者の目を逸らすぐらいのことはしてもいい。デザインも個性も中途半端に発揮されるから、ゲッコーステイトのメンバーたちは空気にもアイコンにもならず漂っていた印象を受けてしまう。

『エウレカ』に人気がある理由

しかし、中だるみと目立ちすぎるオマージュという点さえ目をつぶれば、『エウレカ』には楽しむべき点がたくさん残る。

まず一つは音楽。『エウレカ』のOP・ED楽曲にはハズレが少なく、DVDで視聴する際に飛ばすのがもったいなくなるほどだ。余談になってしまうが、パチンコ・スロットでこれらの楽曲が流れると最高に盛り上がれる。ただし、曲の良さに釣り合うほどオープニングアニメーションが格別良いものとはいえず、特に”少年ハート”はもう少しこだわってほしかった(オープニングに限らず、作画崩壊が多かったのも残念な点だ)。

また、作品の主題となっているラブストーリーも評価が高いポイントだ。特に主人公であるコーラリアンのエウレカと人間のレントンの二人の恋を応援する視聴者は多かったという。

作中のエウレカの、レントンを意識しはじめて化粧を覚えるシーンや、顔に疵(融合痕)が残ったことを気にするシーンなど、恋に目覚めたあとの初心な女性心を表現するシーンは大変微笑ましい。

しかしそんなエウレカとレントンの恋物語を差し置いて、『エウレカ』でもっとも人気があるのはアネモネとドミニクのエピソードだろう。

二人の恋の結末が描かれた”バレエ・メカニック”は作中随一の人気エピソードであり、涙なくしては見られない。冒頭のアネモネの達観したモノローグは、物悲しさを感じさせる。そのぶん、ドミニクと結ばれた後半パートは素晴らしい感動を与えてくれた。アネモネを演じた小清水亜美の演技も素晴らしい。

ただし、ここにももったいないと思う部分はある。作中でアネモネの出自やバックボーンなどが明言されていないため(推測は出来るが、確たる証拠はない)、彼女のもつ闇の部分が視聴者の想像にゆだねられるのみになってしまい、いまいち共感しにくい部分があるのだ。せっかくの感動エピソードなので、示唆というまどろっこしいことはせずアネモネの設定を暴露したほうがもっと人気が高まったのではないだろうか。

このほかにも、『エウレカ』には明かされていない謎が数多くある。作中の謎をファンが考察するのも楽しみの一つといえるのだろうが、これも視聴者によって賛否が分かれるところだろう。

せっかくの人気コンテンツなのだから、制作側は謎を開示する材料を与えてもいいと悪くはないと思う。『エヴァ』にしろ『エウレカ』にしろ、そこのところを制作側はどう考えているのだろうか。

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他のレビュアーの感想・評価

エウレカも良いけど・・・

アネモネが全部最後持って行きましたよね?w48話の「もし、この戦いが終わっても生きていいって言われたら、小さな鏡を一つ買って微笑む練習をしてみよう」、から始まるアネモネの語りで、ウルっとしましたね。これまで、ドミニクに対して、傲慢、高飛車、やりたい放題な我侭で、正直最後まで、ウザいなこの女、と思ってました、敵ですし。ですが、このシーンで一気に好感が上がりました、上がりすぎて一気に大好きになりました。更にこの後、ドミニクが大好きな自分の心に気付いて。初めて抱いた好きという気持ちに気付けた次の瞬間、ジ・エンドが攻撃をしてしまい、その攻撃の巻き添えを食ってしまって、あ、やっちまった、、、と思ったの・で・す・が!ここで死んだら救いも無いですが、ちゃんと生きてましたね。そんで、またこの後が熱い。アネモネに対していつも弱気なあのドミニクがとても男らしく、アネモネに告白をするシーン。「もし、この戦い...この感想を読む

5.05.0
  • yuuki0630yuuki0630
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