東京喰種と月山習
まず、東京喰種の魅力は石田スイ先生の迫力のある絵だと思います。私は最初カニバリズムに近い作品だと嫌煙していましたが、表紙のイラストに惹かれ読んでみました。すると、ただグロテスクであるのでは無く、優しさとは何か、強さとは何か、というテーマに沿ったストーリーが展開されており、すぐにその世界観に引き込まれました。美しくそして荘厳なイラストに悲しく儚いストーリーのハァモニィイ!がとても素敵です。さて、このハァモニィイ!という言葉ですが、これは私がこの作品の中で最も好きなキャラクターの月山習のセリフです。彼は美食のためなら何でもするとても変わったキャラクターです。登場したばかりの頃はこの作品の主人公、金木研の血肉を狙って彼を騙し、食そうとしていましたが、金木の仲間であるトーカに倒され、絶命したように思いました。しかし、実際には死んではおらず、自身の肉を食べ、生き永らえていました。その生への執念は尊敬するほどです。生き返った後は金木の身体を狙いつつもあんていくの仲間になりました。そんな調子の良いところもまた彼の魅力です。金木を助けた後は彼の部下になります。昔とは違い、格段に(武力的な意味で)強くなった金木を前に月山はさらに食欲を高まらせます。作品の中でも言われてますが、変態です。好きです、愛すべき変態です。彼の今後の活躍に期待を寄せつつ、作品を楽しんでいきたいと思ってます。
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