矢野の人生
この漫画を私は高校時代に読んだが、私自身青春真っ盛り、というのもあり、この漫画を愛読するよくになった。
なにより、主人公の七実の彼氏、矢野がかっこいい!実際こんな彼氏がいたら幸せで、毎日楽しいだろうな、思った。また、矢野の親友の竹内も七美の事を密かに好いている、ということで、七美はなんて幸せ者なのだろうと思った。
しかし、物語はだんだん暗い雰囲気に包まれていく。その重たる理由は、矢野の今は亡き元恋人や、矢野の母親の存在。この2人が矢野に暗い影を落としていく、そしてその影はだんだん深くなっていくように感じた。
矢野の暗い根本に対して、純粋で屈託のない七美、という対比が面白かったし、矢野は七美の存在に幾度となく助けられていたように思う。
高校時代の話で終わるのかと思いきや、大人になってからも話は続いていく。もうこの頃になると、矢野の暗さについていけなくなってしまう。なんでそこまで七美を拒むのか、彼女のためと言いつつも、自分がまだ七美を受け入れ切る力がないからだろう、と言いたくなる。
最後はめでたく結ばれるわけだが、個人的には矢野の親友の竹内と結婚して欲しかったなと思う。その選択をしなかったのは七美らしいが。
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