僕等がいたの感想一覧
漫画「僕等がいた」についての感想が4件掲載中です。実際に漫画を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
会えなくとも誰かを想い続ける時間もまた大切
死んだ人には勝てないのかこの作品は、映画でもかなり流行った作品。ほんと、何歳になって読んでもグッとくるし、幅広い年代から支持を集める。矢野元晴と高橋七美の物語。でも2人だけでは絶対完結できなくて、どの人も必要不可欠。みんながいなかったら、付き合うことも、誰かを愛しいと思うことがどんな気持ちなのかも、わからなかった。人を好きになるのに、笑顔がどうだとか、優しさがどうだとか、そういうことじゃなくて、「この人、いいなー…」って思えたら恋なんだよなー…って思うんだよね。それがこの漫画だとストンと落ちる感じで納得させてくれる。年代が変わっていっても誰かを想い続けて生きていく。それは死んだ人を恨んでいるのか、愛しているのか…いつまで経ってもしがみついてでも欲する勇気が持てなかった矢野。そんな彼が欲しいと思うものをくれる高橋。絶対に手放してはいけなかったのに、彼にはいつも誰かの死が付きまとい、綺麗な...この感想を読む
僕らがいたは懐かしくて切ない気持ちにさせてくれる
主人公は高橋七美。高校1年生になったばかりの彼女は新生活に、胸をときめかせていたのですが、同じクラスの矢野元晴はクラスの中心的存在。徐々に惹かれあう二人ですが、矢野には昔付き合っていた彼女を亡くした、悲しい過去がありました。時を経て、晴れて両想いとなった二人ですが、矢野が東京で暮らし始めることになり遠距離恋愛が始まりました。再開を夢見て上京した七美でしたが、矢野とは音信不通になってしまい、健気に待ち続ける七美が、ようやく再開することが出来たのは七美の知っている彼ではありませんでした。相思相愛でも上手くいくとは、限らない恋愛漫画だと思います。矢野の幼馴染でもあり親友でもある竹内匡文は、優しくて頼りがいのある人物で七美のことが好きでした。七美にとっては良き相談相手で、結局のところ二人は上手くいきませんでした。矢野は東京で七美ではない別の女性と同棲していました。彼女の名前は山本有里、亡くなっ...この感想を読む
矢野の人生
この漫画を私は高校時代に読んだが、私自身青春真っ盛り、というのもあり、この漫画を愛読するよくになった。なにより、主人公の七実の彼氏、矢野がかっこいい!実際こんな彼氏がいたら幸せで、毎日楽しいだろうな、思った。また、矢野の親友の竹内も七美の事を密かに好いている、ということで、七美はなんて幸せ者なのだろうと思った。しかし、物語はだんだん暗い雰囲気に包まれていく。その重たる理由は、矢野の今は亡き元恋人や、矢野の母親の存在。この2人が矢野に暗い影を落としていく、そしてその影はだんだん深くなっていくように感じた。矢野の暗い根本に対して、純粋で屈託のない七美、という対比が面白かったし、矢野は七美の存在に幾度となく助けられていたように思う。高校時代の話で終わるのかと思いきや、大人になってからも話は続いていく。もうこの頃になると、矢野の暗さについていけなくなってしまう。なんでそこまで七美を拒むのか、彼女...この感想を読む
「僕いた」って略するみたいだね
漫画アニメ化にもなっているんですかね?漫画はタイトルが重要といいますが、この漫画は壮大ですね。映画化も決定。正直、1巻を読んだときは、なんでこのマンガが大人気なのかわからず・・・ヒーロー、ヒロインの魅力もわからず・・・ううむ・・・という感じだったのですが読んでいるうちに段々面白くなってきました。4巻はすごく切なくて思わず泣きそうになってしまいました。このマンガ、可愛らしい絵柄とは裏腹に、結構な重みのあるストーリーになっています。普通の少女漫画にみえて結構いろいろあります。なので、、普通の少女漫画に飽きてきたという方、読んでみて頂きたいです。