プライドと偏見 - プライドと偏見の感想

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映画レビュー数 5,784件

プライドと偏見

4.04.0
映像
4.5
脚本
4.0
キャスト
4.5
音楽
4.0
演出
3.5

この映画は落ち着いた音楽と、キーラナイトレイ演じる主人公の朝の散歩シーンから始まる。その映像美と音色の良さから私は一気にこの映画の虜になってしまった。


主人公が歩くことが好き、そのキーワードが最初から盛り込まれているのだ。

主人公エリザベスに恋する貴族のダーシーは、主人公が姉の風邪を見舞うためにダーシーの友人邸に訪れた際、髪はボサボサ、泥まみれの靴で入ってくる。「歩く子が好きなので」「存じ上げております」、というあのシーンが私は大好きだ。ダーシーはエリザベスの飾らない性格に虜になっている表情をする。エリザベスも、無愛想ながら自分のありのままを受け入れてくれるダーシーに惹かれ始めているのではないだろうか。


主人公の家庭以外のほとんどは貴族の家庭というのもあり、家に並べられているものがとても美しい。また、エリザベスが自然を愛する女性だったので美しい自然に囲まれたシーンも多い。そういった映像がとても上品で綺麗で、とても観ていて気持ちが良かった。


また、主人公役のキーラナイトレイのえんぎもさることながら、なによりも主人公の父親役の名優ドナルドサザーランドの演技がすごい。私は最後のシーンの、主人公たちの婚約を心から喜ぶ彼の表情が、主役を食ってしまうほどであったので、思わず最後の最後で涙がこぼれてしまった。

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他のレビュアーの感想・評価

キーラがうまい

原作を読んでいなくても原作を読んでいなくても、または19世紀のイングランドに興味がなくても楽しめます。ラブストーリーやフェミニズムに興味がなくても楽しめます。それはなぜか。物語の構造がしっかりしているからです。原作者オースティンの小説は、村上春樹さんやカズオ・イシグロさんといった、現代の小説家にも絶賛されています。文章の巧みさ、テーマの親しみやすさ、等オースティンの小説の良いところはたくさんありますが、何よりもストーリー展開の面白さが一番素晴らしく、この映画版にもそれが反映されていると思いました。他の小説もすべて素晴らしいのですが、この作品が特に優れているのは、主人公の周りの人たち、脇役までもが生き生きとして描かれているところだと思います。名演技オスカーにもノミネートされた主演のキーラ・ナイトレイの演技は素晴らしく、このお話が大好きで、よく理解して挑んだという感じがしました。そのお話全体...この感想を読む

5.05.0
  • chippiichippii
  • 134view
  • 1000文字
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