ジョン・F・ケネディ、アルカトラズ島とアメリカの政治面も語った一作
ルパン三世アルカトラズコネクションは21世紀初のルパン三世のTVスペシャルシリーズである。舞台はアメリカ、監獄島としても知られているアルカトラズ島を舞台にお宝を巡って繰り広げる作品である。
今回の作品はアメリカ大統領であるジョン・F・ケネディにスポットを置き、暗殺の舞台裏の核心に迫る要素があり、その中からアルカトラズ島の真実とは何なのかを紐解いていく印象が強い。ジョン・F・ケネディは政治家一家としても知られており、彼と握手をしたクリントンはその時のエピソードが影響し、政治家を志す程の影響を与えた存在である。歴史の闇をモチーフにお宝争奪をどのように融合させたかが本作の見所になる。
裏切りの連続や驚くべき真実を描くことにより、物語の緩急を付け、真実に迫っていくという流れになっている。それにより歴史の舞台裏を上手く描けているのではないかと考えている。また、銭形警部も作品の中で敵組織との大きな関わりを持ち、物語を大いに盛り上げる存在として十分貢献しているのではないかと考えている。
総評として、アメリカの歴史や政治の背景について大きく取り上げ、物語を大きく膨らませることでルパン三世の世界観を大きくしていると感じた。複雑に絡み合った人間関係も描かれ、登場人物の心情変化を楽しむことのできる一作に仕上がっております。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)