ルパン三世 炎の記憶~TOKYO CRISIS~のあらすじ・作品解説
ルパン三世 炎の記憶~TOKYO CRISIS~は1998年7月24日に放送されたルパン三世テレビスペシャルシリーズの第10弾。徳川家の埋蔵金をテーマに、ルパンと銭形が生物兵器の開発を企む悪の商人と戦うストーリーである。 舞台は東京。徳川埋蔵金の隠し場所が記されているとういう徳川慶喜の2のガラス乾板を1人で狙うルパン。それは実業家であるマイケル・スズキが建設した巨大テーマパーク「アクアポリス」に輸送されることになっており、その警護を任されたのは銭形警部であった。しかし、実は徳川慶喜のガラス乾板に記されているのは埋蔵金の隠し場所などではなく超能力を持つための遺伝子構造であり、マイケルはこれを利用して生物兵器の開発を企んでいた。ガラス乾板を奪い計画を阻止すべく、アクアポリスにて銭形、ルパン、マイケルとの戦いが繰り広げられることになるのであった。 それぞれのキャラクターの声はルパン三世を栗田貫一、銭形警部を納屋悟朗、次元大介を小林清志、石川五ェ門を井上真樹夫、峰不二子を増山江威子が演じている。
ルパン三世 炎の記憶~TOKYO CRISIS~の評価
ルパン三世 炎の記憶~TOKYO CRISIS~の感想
とっつぁんの漢心に胸を打たれ・・・
この作品はお馴染みのルパン三世がメインと言うよりは、どちらかと言えば銭形のとっつぁんの方が目立っている。そこがこの作品の良いところだろう。スクープを追う過去に訳ありなヒロインの一色まりや、新設される人工島のオーナーのマイケルスズキなど、本作にしか出てこないキャラクター達も実に魅力的である。なぜならば、パッと出てくるシーンでもどこか訳有り気な雰囲気を充分に醸し出されているからだ。もちろんルパン一味の活躍にも注目したいところだが、早打ちの達人である次元大介は虫歯の為、その持ち前のセンスを発揮できず、剣の達人である石川五右衛門も自身の愛刀・斬鉄剣を無くしてしまい活躍できずと、一味が踏んだり蹴ったりな状況が続くので、こちらの二人はギャグシーンの方が多い。でもくすりと笑える部分が多く盛り込まれているので、カッコ悪いというよりもお茶目な二人を見れるのはなかなか珍しいのではないだろうか。そしてタイト...この感想を読む
幻の徳川の財宝を巡る東京一大決戦
この作品は前作から舞台を大きく移し、日本を舞台にしたルパン三世であります。今回、ルパン達が狙うのはあの徳川幕府の財宝!!その財宝を巡りルパン達が大都会東京を錯綜する痛快な作品に仕上がっています。本作品の特徴として、ルパンの宿命のライバルでもある銭形警部の視点で大きく描かれていて普段の作品よりも銭形警部の活躍を存分に楽しめるところが大きいです。いつものコルト・ガバメントではなく、十手を持って敵組織に立ち向かう銭形警部と普段と違った面が見れます。また、今回のキーパーソンであるまりやの予知能力とそれに関する遺伝子、東京に近未来の面を描くことで最先端を行く世界を上手く展開している点があります。今日でも遺伝子について研究がなされており、この作品ではそういう面も描いている所は今の世界を反映しているのではないかと考えています。他にも次元が虫歯、五右衛門が斬鉄剣を盗まれるアクシデントがあり、また違った面...この感想を読む