因縁のある2つの銃は決して交わらない平行線
ルパン三世ワルサーP38はルパンの愛銃でもあるワルサーについて焦点を当てた一作になっています。舞台は暗殺者達の潜む島、そこで出会った少女エレンとともに真実に追及していくのが大きな流れであります。
作品の特徴として、ルパンのかつての相棒と愛銃でもあるワルサーとの因縁について深く描かれており、ルパンのバックヤードを知ることができる作品に仕上がっております。ルパンの愛銃でもあるワルサーについてこの作品ほど深く追及して作品に欠かせない存在にしているのは最大に評価できるところであります。また、多彩なアクションシーンはこの作品の流れを助け、燃える展開に仕上がっていて見所のひとつになっています。
ストーリー自体は何重にもどんでん返しが用意されており、視聴者を驚かせ、中だるみすることなく楽しめる工夫がなされています。これにより最初から最後まで作品を楽しめるようになっていて評価する点ではないかと思います。
残念な点として、ルパン三世の名物キャラでもある銭形警部が早々に退場し、あまり出番がない所です。この作品の中では、ルパンとワルサーの因縁を語る上では銭形警部は違和感を与えてしまいかねないため、今回は銭形警部が早くに退場する必要性があったためと捉えております。終盤では復活するぐらいでこのような扱いはあまりないなと感じております。
総評として、ルパンのバックヤードを知るという点では非常にいい作品に仕上がっていますので一度見てみてはいかがという感じであります。
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