アニメ化で美しくなったけどもう少しひねりが欲しいベルばら - ベルサイユのばらの感想

理解が深まるアニメレビューサイト

アニメレビュー数 2,474件

ベルサイユのばら

4.254.25
映像
4.00
ストーリー
4.25
キャラクター
3.00
声優
4.25
音楽
3.50
感想数
2
観た人
2

アニメ化で美しくなったけどもう少しひねりが欲しいベルばら

4.54.5
映像
4.5
ストーリー
4.5
キャラクター
5.0
声優
4.5
音楽
4.0

フランス革命を舞台に、4人の男女の恋愛模様を描いた漫画を、

アニメ化され、原作の画質よりよくなった。

「聖闘士聖矢」に代表される荒木伸吾&姫野美智のゴールデンコンビのオスカル達は、

まさしく宝塚歌劇そのものの画風である。

このアニメについては、原作のあらすじから大幅に外れないように脚本が

組み立てられているものの、アニメという限られた話数で、原作の世界を

壊さないようにしなければいけないというのは、難しかったと思われる。

特に、最終話は、あっけない終わり方であった。

衛兵隊で一番扱いづらく、最後にはオスカルのよき理解者となったアランの扱いは、

気の毒であり、不必要な演出であったのではと感じる。

原作の漫画では、池田理代子氏のこだわりで「ナポレオン」にアランは登場している。

それならば、話数の問題があったとしても、マリー・アントワネットとフェルゼンの最期の別れは、

必ず丁寧に入れておく必要性はあったと思う。

実在の唯一4人主役の中で、実在の人物なのだから、架空の人物のオスカルとアンドレよりも、

もっと丁寧に最期の別れを入れるのが、この4人の恋模様を、はかなく美しく散っていくバラのような

恋と重なって、より素敵になったと感じた。

アニメ化になり、前半部分でマリー・アントワネットが執拗にいじめられたりする部分が

長すぎたというのが、欠点かと。

しかし、マリー・アントワネットとふぇるぜんの恋も大切だが、

オスカルとアンドレの恋も、原作とは違う設定での実り方ではあるが、

観ている人間を安堵させるものであったので、結果よかったのかもしれない。

アンドレの声が、テレビではひょうきんな志垣太郎氏が務めていたというのは、意外かと思われるかも

しれないが、個人的には、志垣太郎氏が一番よかったと感じる。

オスカル役の田島令子氏については、池田理代子氏は「ちょっとイメージと少しずれる」と

ある本のインタビューで答えているが、成人してからの声としては、丁度いい声である。

あともう少しひねりがあれば、よかったかもしれない作品ではあるが、

原作の世界観を壊さないように注意した点(作画や声優陣)においては、

デジタルリマスターで再放送して欲しい作品である。

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

他のレビュアーの感想・評価

近年稀な、どドラマチックアニメ

お話的にはよくご存じの通りフランス革命を題材にしてますので、このアニメのおかげで世界史のテストはバッチリ♪でした。こういうところは、このアニメに関わらず歴史物に関してはありがたいものです。面白いからなおさら♪ですよね。まぁこの辺りは誰しも思うところです。ではこのアニメ作品の特徴として挙げさせていただくなら…自分と同世代であればまず原作ありきで観るけど、絵柄で行くなら原作の絵にめっちゃ忠実かつキレイ!連載初期と終盤近くの画力の差?まで見事に再現…アニメ化に際して原作ファンの執念すら感じられるリアルさが、密かな売り・みどころかな?って思います。こんなの、他のアニメには見られませんよ!スゴいわ、ホンマ。(例を挙げるなら、オスカル様の巻き毛の推移( ̄▽ ̄;))でも、作画担当スタッフはとっても魅力的に描いてくれてましたねぇ。当時ピカいち人気のアニメーターさんでしたもんね。終盤の、ホタルが飛び交うシー...この感想を読む

4.04.0
  • 50おばばですが?50おばばですが?
  • 144view
  • 709文字

関連するタグ

ベルサイユのばらを観た人はこんなアニメも観ています

ベルサイユのばらが好きな人におすすめのアニメ

ページの先頭へ