ピアノを習っていた人に是非読んで欲しい漫画。
人気漫画!などとは別ジャンルです。でも、ピアノを習っていた人にはわかるあの雰囲気。
最終巻を読み終わった後の爽快感はたまらなかったです。
音楽を楽しみ、苦しむ登場人物たち。また、取り巻く人物の環境。
雨宮とカイの格差。お金はあるけど、才能の壁に悩む雨宮、自分だけでなく森のピアノ、森の仲間を守るために
ピアノと生きていく覚悟をしたカイ。カイと森を守る阿字野。
そんな格差をリアルに感じました。または、ピアノを習っていたけど、練習が嫌になってやめた、そんなことありませんでしたか?
読んでいると無性に懐かしくなり、あの時もっと練習していれば・・・と思い、とてもピアノが弾きたくなります。
カイの努力を知った時には涙が止まりませんでした。
よくあるストーリーとは違って、登場人物の悩みが垣間見れます。パン ウェイの境遇なんて普通の苦悩じゃない。自分ではどうしようもない境遇の人たち。それがこの作品にしかない良さかなと。
そんな自然な描写でどんどん世界に引き込まれていきます。
大声で笑ってしまうようなシーンはあまりないですが、涙を誘うシーン
または声を出して「えっ・・・・」と驚いてしまったりするシーンが盛りだくさん。
ピアノをやってなかった人には、ぜひショパンを聴きながらもう一度カイが演奏しているシーンを
読んで欲しいです。ショパン音の背景に森が見えてきますから。
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