未来に絶対はないよ あんたはどっちに賭ける?
羽鳥未来
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自分のことしか考えていないから衝突する一昔前までのいじめって、分かりやすいものが多かった気がする。机をどこかにやってみたり、教科書破いて捨ててみたり、トイレでリンチしてみたり。結局は心を追い詰めるものなのだが、肉体的に傷つけられるものが多かった気がする。それが、この「ライフ」という問題作が出てから、今の精神的に破壊させようとする感じのいじめや、より卑怯で、ゲスの極みとしか言えないようなやり方をぶちこむいじめが増えた気がするんだよね。愛海みたいに、自分が中心・自分が一番じゃなきゃムカつく、誰かが目立てば叩き潰しにかかる性格の人間は、むしろ存在的にはかなりわかりやすい。際立って悪い奴だし、一昔前を投影しつつ、これからのいじめをしていくような。そんな印象があった。誰でも愛海みたいに誰かを落としたいと思う気持ちは持ち合わせているし、誰でも自分が幸せになりたいと思っているものだ。それが人間だし、...この感想を読む
いじめという戦いで変われた主人公まず、主人公の椎葉歩は実は世の中の大半がこんな子なんじゃないかと思う人物。人との関わりが苦手で、周りの空気を読んで行動してしまう、いわば学校生活において安定された位置。一度この作品を読んだらどこかしら共感できる部分が出てくるのではないだろうか?歩は上記のような性格だったが、それが皮肉にもいじめというきっかけで今までの性格が自分をしっかり持った芯の強い子に変わっていく。誰もができる簡単なことではないと思う。気になったシーン、セリフ歩とミキが不良集団に拉致監禁され、炎の中脱出しようとする際にミキが言った一言「この傷は生きる為に切ってるんじゃないのかよ」その傷は歩が入学当初までたびたび絶望を感じては切っていたリストカットの痕なのだが、その一言で歩は我に返る。自分は死にたくて切っていたんじゃない、辛くても生きるために切っていたんだという歩の心中が伝わるシーンだと...この感想を読む
自己中がいじめを生むいじめを生むのは自己中心的な考え方がエスカレートしたときであると言えます。愛海のように、自分が幸せならそれでよく、それに害なすものはすべて悪であるとするのは、完全なる悪と言えるでしょう。でも誰でもそういった考え方に陥ってしまう可能性は持っていて、自分が幸せであるために・辛さに立ち向かわず逃げるために、時には相手を傷つけることや悲しませること、裏切ることがあります。これは人間であれば避けられないエゴであると思いますね。その気持ちと理性を天秤にかけ、人としてどうあるべきかを問い続けている人であれば、いじめて自分の優越感のエサにするなんてことはできないはずなんですね。だから、最終的には愛海も自分で自分にケリをつける人間になった。だから、何が生きていくために大切なのかにいつ気づくことができたかっていうのが、思考の成熟の差になって、加害者になるか被害者になるか傍観者になるか救...この感想を読む
よみがな:あんざい まなみ ニックネーム:マナ 年齢(作品時):16歳 性別:女 所属:西舘高校1年2組 性格:自意識過剰かつ思いこみが激しい 特徴:セミロングの巻き髪と若干小柄な体格 価値観:孤独に弱く愛に飢えている 父親:安西 富美男 恋人:佐古 克己
よみがな:はとりみき ニックネーム:ミキ 年齢(作品時):16歳 性別:女 所属:西舘高校1年2組 性格:努力家 特徴:長身痩躯のモデル体型に腰まで届くロングヘアが魅力的な美人 家族:父親 友人:椎葉 歩、薗田 優樹 アルバイト:水商売
よみがな:とだ わかえ 年齢(作品時):30歳前後 性別:女 所属:西舘高校1年2組の担任 ポリシー:事なかれ主義 特徴:長身にショートヘア 価値観:典型的なOL教師 物語上での目的:愛海に脅され、彼女の手駒として動く トラウマ:新人教師時代、生徒のいじめを解決しようと介入するも失敗 転職:塾講師
羽鳥未来
リストカットして死のうとしていた歩を未来が救い、絶望の淵に沈んでいた歩を美容院やカラオケに連れていき、今日よりも楽しいことがある!未来は自分次第で変えられると教えてくれるシーンです。
安西愛海
いじめの件で警察に自首し、少年院に入った安西の新しい人生の決意の言葉