昭和の頃の人間ドラマ
あくまで評価はこの一巻目に対する評価です。三丁目の夕日シリーズ自体の評価ではないのであしからず。 さて映画で一躍脚光を浴びた三丁目の夕日ですが、作品としては長編シリーズものであり言うまでもなく西岸先生の代表作であります。 古き良き昭和の時代を描いた人間ドラマがこの作品の主たる内容ですが、初期と現在では作品から受ける印象も大きくことなるでしょう。 長編シリーズものの宿命ではありますが、初期と後期では絵柄が異なることは珍しくありません。 三丁目の夕日もその例に漏れず、この一巻目などは今の絵柄と比べると絵柄が未完成なのがよく分かると思います。また絵柄だけでなく、ストーリーにもけっこうな差が見受けられます。 昭和の時代を描いた作品、という本質にこそ差はないのですが初期の作品ではわりとバッドエンド的な内容も多く現在の朗らかとした雰囲気とはかけ離れてしまっているのです。 これは一平や茶川さんなどメインキャラクターが定まっていなかったのも大きな要因でしょう。
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