リアルすぎる育児漫画
げんしけんシリーズで有名な木尾士目先生による育児漫画、それがこの「ぢごぷり」です。 表紙は非常にほんわかした絵柄であり、登場キャラクターも主人公のあゆみやその妹であるかなめは萌えを強調した絵柄で描かれているが、それとは裏腹にあゆみの娘であり本作の肝でもある、赤ん坊の夢子は非常にリアルに描かれている。 実際の赤ん坊も生まれたばかりの頃に限定するならば、猿のようであることも少なくないが 実際の赤ん坊以上にリアルに描かれていると言ってよい。ハッキリ言って読者はこの夢子をカワイイとは思いづらいだろう。 もっともそれは木尾先生の思惑通りであるらしく、シングルマザーであるあゆみとその妹のかなめが苦労して夢子を育てていくのが本作品の内容である。 作品そのものの出来は決して悪くはないが、今までげんしけんシリーズなどを描いてきた木尾先生の読者層に合うとは到底思えず、実際に2巻にて最終巻となってしまった。 もっとも先生のあとがきを見る限り、当人もあまり長く続ける気はなかったのかもしれないが。
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