シンイチとミギー - 寄生獣の感想

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寄生獣

4.634.63
画力
4.13
ストーリー
4.63
キャラクター
4.38
設定
4.38
演出
4.13
感想数
4
読んだ人
21

シンイチとミギー

5.05.0
画力
5.0
ストーリー
5.0
キャラクター
5.0
設定
5.0
演出
5.0

空から、あるいは宇宙からやってきた謎の生き物が人間の脳に寄生して完全に体を乗っ取ってしまうという怖ろしい内容で始まる作品です。 乗っ取られた人間は頭部が完全に規制されてしまい脳や頭蓋骨などは残っておらず、頭部は完全な寄生生物となってしまいます。しかもこの寄生生物、頭を自由に変形することが出来、それによりライオンを殺したり……人間を食べてしまいます。 そんな中、寄生生物に狙われたものの運よく起きていたため頭部への侵入は避けられた主人公の少年、シンイチは翌朝自分の右手が寄生生物と変化していたことに気づきます。 その右手の寄生生物「ミギー」とシンイチによる、他の寄生生物たちを相手にする物語が始まるのです。 この作品は寄生生物が人間を食べてしまうシーンをぼかすことなく直接的に描いているためグロテスクなシーンも非常に多いです。 しかしながらただのグロ作品に終わらない重厚な内容は名作と呼ぶのにふさわしく、自信を持ってオススメ出来る作品です。

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食うと食われるを考える。答えはないかもしれない

手に入れた力右腕が寄生生物に食われて共棲状態に陥る。その代わりに最初は要らないと思っていた「力」を手に入れ、新一はサブパーツという形で戦いに身を投じていく。僕だったら右手がミギーになったら大歓迎だ。何だか便利に使えそうだし、理知的な話し相手にもなる。ミギーは僕の理想の男性像だった。アニメで平野綾だと発表された時懸念を覚えたが、実際観てみると勇ましくて賢い素敵なミギー像ができあがっていた。ところが新一はこのファンタジーに拒絶を覚え、価値観の違いに直面する。新一は若い感性で寄生生物を単純な殺人鬼と考える一方で、ミギーは保身のことが第一で、人類と寄生生物に差があるとは考えていない。新一にとってミギーは右腕と引き換えに手に入れた、話す武器、呉越同舟のコバンザメだ。何故、何故と考える新一は思いがけなく、人類と寄生生物の中間の存在にされてしまった。そして武器を手に戦う、本体は最初無力な、むしろ足を...この感想を読む

4.54.5
  • 308view
  • 1760文字
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