対価ってムズカシイ
この作品は他の作品に比べると特に独特な雰囲気が強いです。 言葉の言い回しもわざわざ漢字を使用しているものが多いです。 そして、絵柄も今までの作品と違う印象を受けます。線がしっかりぐっと描かれていて、カードキャプターさくらのときのような線の細い描きこみのタッチとは全く違います。また、スクリーントーンの使用が殆ど見当たらず、和の色が強いのも特徴で綺麗です。 装丁も好みで、天・小口・地の部分がその巻に合わせた色(1巻は綺麗な紫)に染まっています。 正直、最初は昔懐かしの絵柄ではないことに違和感があったのですが、話の内容がとても自分好みであったことでその違和感が吹っ飛びました。 アヤカシを引きよせてしまう体質の四月一日君尋が、あるとき導かれるようにして入ったのは、対価を払えば願いを叶えてくれる店。店主は正体不明な女性、壱原侑子。 こんなお店があったら気になってしょうがないなーと思います。 昔ながらの言い伝え、オカルト、人生の教訓のような半分お説教のようなものの詰まった話です。 この独特の雰囲気に取り込まれたら夢中になること間違いなしです。
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