学ぶ事の多い作品です。
一体何の話なのか、全く見当が付かない絵柄。
ラブストーリーなのかサスペンスなのか、内容がイメージ出来ない不思議な絵柄を目にした時に、実際の所はどう言う内容なのか確かめたくて読み始めました。
絵柄に反して、意外と内容が深いっぽい?
いわゆる「上手な絵」では無い事もあって、自分の中での当たり作品になりそうかどうかすら予測出来ないままに読み始めましたが、侑子さんの言葉にハッとさせられる事が多い作品でした。単なるオカルトではなく、人間としてのあるべき姿勢や生き方のようなものを的確に指摘して来るので、学ぶ所も多くあります。
作品を見る限り、そんなに年齢層の高い作家さん達では無さそうに感じるので、どうしてそう言う事をよく知っているのだろう?と不思議に思っていました。それについては後に宗教の事を学ぶ機会があったので、理由が判りました。ストーリーを作っている方は、宗教のことをよく勉強してらっしゃるんですね。全てではないかもしれませんが、侑子さんの名言には宗教的な知識がベースになっているものが多く見られます。
セリフをきっかけに、気を付けている事
作中には多くの名言が登場しますが、その中で「言葉は鎖だから、人を縛るのだ」と言う意味のセリフがずっと心に残っています。これは神道に見られる「言霊」の考え方ですね。単なる概念ではなく、実際に言葉にはそう言う働きがあると感じるので、普段の生活の中でもより意識して気を付けるようになりました。思考も言葉で行うので、何かを考えるときもネガティブな言葉が多く出て来たら考え直すようにしています。
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