凶暴性を増加する共生虫に寄生された少年の物語
引きこもりと家庭内暴力ウエハラと名乗る引きこもりの少年が自分の中の暴力性に目覚め、実際に殺人を犯すまでの物語となっている。ウエハラは家庭内暴力がひどく、家族が借りている他のアパートで独り暮らしをしていている。引きこもってばかりいたウエハラだがインターネットを始めてから体の中に自分を凶暴にする寄生虫がいると思い、そこから行動的になってくる。インターネットを始める前からウエハラには暴力を振るう要素があり、母親もウエハラによく蹴られたり殴られたりしていたようだが何をされても母親はウエハラに優しく接していた。私はこの本を読み進めながら常に、どうしてウエハラがこのような引きこもり少年になったのか、その原因を本書の中から探ろうとしながら読み進めていた。そのときに1つの可能性として思ったのはウエハラの母親の接し方で、甘やかしすぎているのではないかと考えた。でも甘やかしたからウエハラがそうなったという...この感想を読む
3.53.5
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