最後の家族のあらすじ/作品解説

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最後の家族

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最後の家族の評価

総合評価
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ストーリー
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演出
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最後の家族の感想

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普通の家族に潜む破滅の罠

引きこもりの長男、秀樹と進路に悩む妹、知美この本は内山家という日本の中流階級のごく一般的な家族4人の歯車が少しずつおかしくなっていき、崩壊寸前のところで立ち直る家族の再生の物語だ。演出は、登場人物それぞれの視点で描かれるという手法で描かれている。この方法によって1つの登場人物に自分の感情が偏りすぎずに読むことができた。ストーリーの最初は大学に在学中に引きこもりがはじまって1年半ほどの内山家の長男、秀樹の描写から始まる。自分の部屋の窓を黒い紙で覆い、そこをカッターでえぐり取ったところが最初に書かれていてた。「切り取る」とか「くり抜く」ではなく「えぐり取る」と表現したところは、これまでの村上龍のグロい作品の癖が出たのではないかと思わず声を出して笑ってしまった。秀樹は家庭内暴力をするし自分の感情が抑えられなくなるところもあるが、たまに家族と普通に会話するときもあるし家族に対して申し訳ないとい...この感想を読む

5.05.0
  • miyayokomiyayoko
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