すぐそこの遠い場所の評価
すぐそこの遠い場所の感想
いっぱい
「すぐそこの遠い場所」どっち?「すぐそこなの?」「遠いの?」どっち?ってなるタイトルですが、そこが面白い。内容は、なにか別世界の童話のようにふわふわしてました。しかし、ふわふわしていて、一貫性がないのかなーと思いきや、一本筋の通ったお話に思えました。そして、「○○したい!」って思えることがいっぱいでした。観てみたい!食べてみたい!飲んでみたい!図書館に行きたい!笑というのが盛りだくさん!雲母の本もみてみたいです。んで、読んでみたい!そして、最後にあなたに読んでもらいたい!「○○したい」という希望がいっぱいの作品です。
架空世界へのご招待
実はこの作品は、これ一冊だけでも十分に面白いが、同じくクラフト・エヴィング商會の作品である『クラウド・コレクター』と合わせるとその面白さは倍増する。この作品自体は、いわばガイドブックのようなものだ。地球の歩き方・ヨーロッパ版などを思い浮かべて頂きたい。ただ、この本にはアクセスも料金も所要時間も地図も載っていない。しかし、その街の特色や歴史的由来、ほかの街との関係などは記載されている。ここに載っているすべての街は、架空の世界の街であって、この世には存在しない「すぐそこの遠い場所」なのだ。その世界の名前は「AZOTH」(アゾット)という。AZOTHの旅行ガイドブックであり、事典でもあるこの本は、それが架空の世界だというのに実に我々の空想を刺激してくれる。読み終わる頃には、あなたもこの世界へ旅行に行きたくなるだろう。そんな方はぜひ、AZOTHの旅行記である『クラウド・コレクター』をお読み頂きたい。ある男の旅...この感想を読む