ラヴソングの評価
ラヴソングの感想
自由な言葉たち
「コヨーテ・ソング」の隣にあったので、つい手に取ってしまった本。「コヨーテ・ソング」より、ストレートなエロスの表現が少なく、少し読みやすかった。エッセイと、詩、洋楽のラブソングを、著者が独自に訳した(?)もの、短編の物語、計4章からなる本です。エッセイの、クジラウォッチングの話で、やっぱり鯨は肉=おいしいかも、と思ってしまうとか、野生のクジラはちょっと汚いとか…が、面白かった。私も、水族館などで、そう思ってしまうだろうから。洋楽のロックを基にした、著者の詩が、あまりにも自由で、衝撃を受けた。言葉がわからないなりに、理解しようとした苦心の作を読んだ気持ち。もう、元の歌詞の長さなんか、思いっきり超えて、内容も超えていって、すごく自由。でもそれが、著者の心に響く言葉だったのだろう。面白いと思った。