現代民話考のあらすじ/作品解説

理解が深まる小説レビューサイト

小説レビュー数 3,368件

現代民話考

4.004.00
文章力
4.00
ストーリー
3.50
キャラクター
3.00
設定
3.50
演出
4.00
感想数
1
読んだ人
1

現代民話考のあらすじ・作品解説

現代民話考は、国際アンデルセン賞など多くの児童文学賞を受賞する松谷みよ子が収集した日本全国各地に口承で伝わる現代民話の集大成である。 民話といえば明治以前の時代のものという印象があるが、現代民話は文明開化の明治以降から昭和初期の近代のものであり、実際に人々の口から口へと伝わってきた不思議で奇妙な話が体験者の語り口そのままに淡々とつづられている。民話としては馴染み深い、河童の目撃談、天狗、神かくし。木霊や植物、狸(むじな)、狐、山犬、猫など身近な自然や動物にかかわる話、臨死体験や死者があらわれた話。明治時代に各地で目撃された突然消える汽車、偽汽車などの乗り物に関する話、テレビ、ラジオの怪談と近代ならでは怪異譚と幅広いテーマの民話が収録されている。また暗い時代の世相を色濃くあらわす戦時下の庶民の体験談、軍隊、戦争にかかわる話は多い。近代の都市伝説の原型とみられる話もあり、文献的価値が高い資料ともなっている。

現代民話考の評価

総合評価
4.004.00
(1件)
文章力
4.004.00
ストーリー
3.503.50
キャラクター
3.003.00
設定
3.503.50
演出
4.004.00

評価分布をもっと見る

現代民話考の感想

投稿する

現代民話考に関連するタグ

現代民話考を読んだ人はこんな小説も読んでいます

現代民話考が好きな人におすすめの小説

ページの先頭へ