片想いの評価
片想いについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
片想いの感想
性別とは何を分けているのだろうか?
元々、東野圭吾作品が大好きでしたがこの作品は1、2を争って大好きな作品です。この本では、性同一性障害の方の生きにくさ、苦悩がとてもよく表現されていると思いました。性別とは何を分けているものなのかと思わされました。体の性別と、心の性別。簡単にはこれが一致していない人が性同一性障害とされています。しかし、現実はこんな簡単なものではありません。最近では性同一性障害とは一般でもよく知られる病気の一つになっています。しかし、カミングアウトをするまでのことはほとんど、知られていません。この障害を受け入れるためにはどれほどの苦悩があることかは、この本を、読んで初めて知りました。そして、自分の回りにもこのようなことで苦しんでいる人がいるのかもしれないと思いました。そして、この本を読みながら性別とは何かと考えたとき、答えが見つかりませんでした。体が男だから男、体が女なら女、と単純にはいきません。そこに心...この感想を読む