時生の評価
時生についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
時生の感想
号泣できる小説でした
ある日出会った人が、何年か後に生まれる自分の子供だ、と聞かされたら、どんな気分になるでしょうか?確実に、信じません。そんな誰も信じられないようなことが起こり、その未来の自分の息子が、自分の人生にとても重要な助言をしてくれる。自分の今のすさんだ生活を変えていってくれる。そんな中で互いの間に「親子」ではないきずなが生まれていきますヒモ同然の生活をしていた主人公が、未来から来た自分の息子との生活の中で、ヤクザのような生活から、前向きな明るい生活をしていきます。そして、結婚し、子供が産まれます。その子供は限られた寿命しかありませんでした。その子供との別れの時、耳元でキーワードを言います。過去の自分が息子に出会えるように。タイムパラドックスの中にある、親子であり、友人同士のような二人の強いきずなに、感動し、涙が止まりませんでした。