風紋の評価
風紋についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
風紋の感想
犯罪者側家族の視点の先駆け
引き込まれた序章最初は、高浜則子という主婦が主役のストーリーなのかと思いながら読み進めていくと、次女の真裕子の学校でのシーンなども出てきて、家族にまつわるサスペンス系の話なのかなと思っていました。何だかんだ文句言いながらもお母さんからのメモ通りに言うことをきく真裕子に共感したし、誰も帰って来なくて段々不安になっていく様子が自分の子供の頃とリンクしました。夜の9時まで誰も帰って来ないということはなかったけれども、お母さんが7時近くまで帰ってこない時には、何か事故にあったのかもと悪い方によく思っていました。それでも、それを口に出すのは恥ずかしく兄に悟られまいとしてたりして、何となく真裕子に感情移入できそうだなと思ってたところで、まさかの真裕子のお母さんが殺されてしまった。しかも、死んでいく過程、死んだ後の体内の過程まで丁寧にゆっくり説明するところが、余計にびっくりした自分の気持ちを煽ってき...この感想を読む