過去の侍が現代を見たらどう思うか?素直に興味深い作品
過去の人が現代を見たらどうリアクションするか?漫画にしろ映画、ドラマにしろ、現代人が過去にタイムトリップしてしまう作品はかなりある。戦国自衛隊や、信長協奏曲、王家の紋章などが挙げられるが、その逆に、過去の人が現代に来てしまったという設定の作品は意外に少ないように思う。すぐ挙げろと言われても、この満月か、ドラえもんで辛うじてのび太の子孫や江戸時代の殿様がうっかり現代に来てしまった事例くらいしか思い浮かばない。現代の人間は過去をある程度学習しているパターンが多いが、過去の人間は全く未来を知りえずやってくる。満月の杉坂小弥太重則も、訳も分からず現代(と言っても、舞台は昭和50年代)に来てしまったという、それだけでもリアクションが楽しめる作品である。過去にタイムトリップしてしまう作品は、史実の登場人物を著者のイメージや作品都合で性格付けしてしまったり、史実を歪曲した表現も見られるので、忠実な歴史...この感想を読む
4.54.5
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