馬と少年の評価
馬と少年の感想
発想の転換
物語の設定自体がもともとの主人公だった4人の子供が王・女王としてナルニアを統治していたときのサイドストーリー的なものになっているためか、おなじみの登場人物は少ししかでてきません。不思議な運命で本当の自分の居場所ではないところで成長した少年シャスタ、彼が自分を奴隷として売ろうとしていた育ての父のもとを逃げ出すときに道連れになったのは、ナルニアの住人であった馬、ブレー。彼らの逃亡旅行に偶然加わったのは政略結婚を嫌って逃げてきたアラビスとその乗馬、フイン。イギリスで書かれた物語であるだけに、どうしても中東的・アジア的な雰囲気のするものは野蛮であるかのように描かれてしまうところがあるように思いますが、物語としては面白く、少ししか登場してこないもともとの4人の子供たちそれぞれの未来も暗示するような部分があったりします。