その日のまえにの評価
その日のまえにについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
その日のまえにの感想
自分ならどうするか
死が間近に迫っている人、または死が間近に迫っている人の近くにいる人の短編集です。「その日」というのは自分が死ぬ日ということですね。友人に会いにいったり、一人で抱え込んだり、心配になったり・・・一つ一つの話が心に染みわたります。最後には短編集で出てきた登場人物たちのその後が分かります。その章がやはり一番好きでしたね。どこまでも残酷だけど、自分がいつこうなるか分からない。そういう時、自分ならどうするだろうと考えながら読みました。重松清はいつも読みやすくリアルな話を書きますが、その中でも「その日のまえに」は「エイジ」と並ぶくらいに大好きです。何回も読んだ本です。大人になって読むとまた違ってくると思います。