パズル・パレスのあらすじ・作品解説
パズル・パレスは日本では2006年に刊行されたダン・ブラウンのサスペンス小説である。「ダヴィンチ・コード」などで有名な著者の処女作で、アメリカでは1998年に刊行されている。 テロリストの情報化を受けて暗号解読のためにアメリカ国家安全保障局(NSA)が開発した「トランスレータ」というスーパーコンピュータは完成しなかったと公式には発表されていたが、実は秘密裏に運用されていた。ところがテロリストだけでなく一般市民の監視も可能である事を良く思わない元スタッフが「トランスレータ」の存在を公表しないと「デジタル・フォートレス」という解読不能の暗号ソフトを公開すると迫る。 ダン・ブラウンの他の作品と比べると謎解きの要素は少なく、サスペンス・スリラー色が濃くなっており、事実を細かく取材する事で知られる彼のこの著書は国家が持つ監視システムにおいて読者に少なからず衝撃を与える。 2012年には電子書籍でも配信され始めた。
パズル・パレスの評価
パズル・パレスの感想
サクサク読めて、映画のよう
言わずと知れた大ヒット作、ダヴィンチ・コードの著者、ということで読んでみましたが、やっぱり面白かったです。陰謀・暗号・国家策略・そして賢く美しいヒロイン。ハリウッド映画を見ているかのようにサクサク読み進められます。ただ、ダヴィンチ・コードのような謎解きはそんなに沢山出てこないので、映画を見ているときのようにささーっと話が流れていく感じでしょうか。「誰が番人を監視するのか」というのが話のキーとなり、国家安全保障局の場面等、ちょっとややこしい場面もありますが、それでも軽く読み進められるのはいいですね。私が軽く飛ばしながら読んでるのかも知れませんが。軽くスリルを感じられるものを読みたいときにおすすめです。