終末のフールの評価
終末のフールについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
終末のフールの感想
大好きな小説
この作品は、伊坂幸太郎さんの作品の中で一番好きな作品だ。この作品は、何個かにストーリーが分かれているが、実は同じ時を過ごしていたり、誰かと誰かが知り合いだったりと、伊坂幸太郎さんらしい構成を取っている。この本全体の設定としては、もう少しで隕石が地球に飛んできて、地球が滅亡してしまうのを知らされた人類が、混乱している中での生活を描いている。登場人物は皆、仙台の「ヒルズタウン」に住んでいる。この中で私が一番好きなストーリーは、「太陽のシール」だ。登場人物はごく普通の夫婦だが、なんとこんな時期に妻に妊娠疑惑が。最初は、しっかりして冷静な奥さんに比べて、旦那さんはなんて優柔不断で頼りないんだと思った。私も妊娠・出産経験があるが、できちゃった結婚なため、産むかどうか迷った経験があるので、このふうふの気持ちがよくわかった。産んだとしてもこの子が小さい頃に地球が滅亡してしまうが、産まないという選択も...この感想を読む