遠まわりする雛の感想/考察/ネタバレ

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小説レビュー数 3,368件

遠まわりする雛

4.634.63
文章力
4.38
ストーリー
4.25
キャラクター
4.63
設定
4.50
演出
3.88
感想数
4
読んだ人
7

遠まわりする雛の感想一覧

米澤 穂信による小説「遠まわりする雛」についての感想が4件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

目次別レビュー、芸達者な作者!

やるべき事なら手短に。奉太郎の才能の目覚め。古典部シリーズ第4巻なのにも関わらず、入学してから間もない時の話だったので当然驚きました。この頃から、奉太郎の推理の方向性が見えますね。奉太郎が重視したのは、千反田えるを納得させる事でした。正直に言って流石は省エネ主義です。しかし面白いのが、千反田えるるを納得させるということは、辻褄を完全に合わせないといけないということ。そうなると、辻褄が完全にあった推論=実際に起こった事実になってしまうんですよね。奉太郎の推理はここから更に開花していくわけなのですが、やはりはじめということもあって、里志の協力を仰いでの完結となりましたね。個人的には、もし奉太郎が真面目に女郎蜘蛛の会と知恵比べをしたら。という展開があってほしかったです。大罪を犯す。軽いのに奥が深い良質な謎。この回で私が気に入った点は、問題自体は極めて簡単な謎だというところです。αとdは確かに似て...この感想を読む

5.05.0
  • 折木 大輝折木 大輝
  • 103view
  • 2073文字

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