舞姫の感想/考察/ネタバレ

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小説レビュー数 3,368件

舞姫

4.304.30
文章力
5.00
ストーリー
4.83
キャラクター
4.33
設定
4.67
演出
4.50
感想数
5
読んだ人
6

舞姫の感想一覧

川端 康成による小説「舞姫」についての感想が5件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

格調ある文章で語られる恋物語

ドイツに留学した鴎外自身をモデルにした作品と言われています。現地で出会った貧しさに苦しんでいる少女を救ったことから交際が始まります。主人公もヒロインのエリスも互いに惹かれ合い一時は二人で一緒になる寸前にもなりますが、将来を嘱望されるエリートである主人公のため、周囲から妨害が入って破局へと向かってしまいます。基本、悲恋物語ではありますが、特徴は流麗な擬古文で書かれていることです。したがってあまりに古文のようなものに馴染みがなかったり、苦手である場合は読むこと自体が苦痛である可能性があります。しかし近代の文章なのでやはり骨格は読みやすく、文語文を好む方にはその独特の迫力やリズム感など口語文では味わえない魅力があるのも事実です。ただの自伝的作品でなく物語としてドラマチックに、見事に仕上がっていることもあり、作家としての森鴎外の初期の代表作と言われてるのも頷ける出来となっております。この感想を読む

4.04.0
  • yukigenoyukigeno
  • 141view
  • 393文字

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